読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

コロナ患者搬送 救急隊員守るカーテン

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

救急車に取り付けたカーテンについて隊員に説明する遠藤さん(右、堺市で)
救急車に取り付けたカーテンについて隊員に説明する遠藤さん(右、堺市で)

堺の企業開発 換気に優れ、取り換え簡単

 救急車で搬送業務にあたる救急隊員を、新型コロナウイルスの感染から守ろうと、堺市の自動車販売会社が専用のビニールカーテンを開発した。エアコンを使って換気するなど安全性に配慮した作りで、堺市消防局の救急車に装着すると、評判を聞いた府内の他の消防からも依頼が舞い込み、これまでに取り付けた救急車は60台を超える。隊員たちからも「コロナ患者が急増する中で、安心して搬送できる」と感謝の声が寄せられている。(上田貴夫)

 開発したのは堺市の「CK Company」代表遠藤弘教さん(41)。救急車の天井に設置した専用のレールからカーテン(高さ約2メートル、幅約12メートル)をつるして、患者を乗せるストレッチャー全体を覆う。カーテンは養生テープでレールに接着する仕組みで、搬送を行う度に、簡単に新品に交換できる。さらに、エアコンの吹き出し口につないだホースと換気扇を使い、内部の空気を入れ替える仕組みになっている。

 今年2月下旬に完成し、堺市消防局の32台に順次、無償で設置したところ、「衛生的で手入れも簡単」などと好評を集めた。さらに池田市や泉大津市、泉州南など9消防から依頼を受け、1台分ずつを寄贈して取り付けた。

 きっかけはコロナ禍が始まった昨春、知人から「救急隊員がコロナ患者の搬送を心配している」と聞いたことだ。同社は救急車の製造や加工を手がけた実績があったことから、遠藤さんはすぐに堺市消防局に協力を申し出た。

 試作品ではカーテンが厚すぎて、外側から救命措置に当たる隊員が手元を見づらい難点があった。搬送後に消毒する手間もかかったため、薄手で透明の使い捨てに変更。救急隊員の意見を採り入れて改良を重ねた。

 遠藤さんは元々、子どもが幼い頃から入退院を繰り返したことから、「医療の分野で役に立ちたい」と、救急車に携わるようになった。無償で提供するのは、コロナ禍の最前線にいる救急隊員を支えたいと考えたからだという。

 堺市消防局では現在、1日20人前後のコロナ患者を搬送している。救急部の服部良一消防監は「換気の仕組みが優れており、どこの消防も欲しがる完成度だ。日々コロナと闘っている現場の隊員は非常に助かっている」と話している。

 堺市以外の消防には、2台目以降を有料で取り付ける。問い合わせは同社(072・260・4321)。

無断転載・複製を禁じます
2044674 0 ニュース 2021/05/12 05:00:00 2021/05/12 05:00:00 2021/05/12 05:00:00 救急車に取り付けた感染対策カーテンについて隊員に説明する遠藤さん(右、堺市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210511-OYTNI50026-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)