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小学5、6年府独自テスト 教科横断 意見記述力問う

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府教委が今年度から始めた独自テスト「すくすくウォッチ」の問題
府教委が今年度から始めた独自テスト「すくすくウォッチ」の問題

「個人票」配布、強み指導へ

 府内の公立小学校で5、6年生約14万人を対象にした府教育委員会の独自テスト「すくすくウォッチ」が初めて実施された。文章や図表、グラフなどを読んで自分の考えを記す教科横断型の「わくわく問題」を課し、読解や情報活用の力をみた。結果を分析し、アドバイスを記した「個人票」を8月末頃に配布、家庭や学校での指導に役立ててもらう。

(北瀬太一)

 小6と中3を対象とした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、府内の学校の平均正答率は国語と算数・数学のいずれも全国平均を下回る状況が続く中、学力の底上げに向けて導入した。事業費は約2億9800万円で5月26日~6月8日に各校で行った。

 わくわく問題は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に盛り込まれている食品ロス削減について話し合う児童4人の会話文を読み、どうすればロスを減らせるのか意見を書かせるなど、正解が一つではないのが特徴。熱中症対策を呼びかけるため、キャッチコピーを考えてポスターの下書きを描かせる問題もあった。

 独自テストには教科テスト(国語と算数、理科)もあるが、今回は同時期に全国学力テストがあった6年には課さず、5年のみ実施した。自分の性格や学校生活についてのアンケートもあり、長所を中心に個人票にまとめ、やる気を引き出す。

 府教委の担当者は「複数の資料を読み込むなど、知識だけでは解けない問題を出題し、情報を取捨選択して具体的に記述する力をみた。強みをどんどん伸ばせるよう児童の得意なところをつかみ、意欲的に学習へ向かうきっかけになるようにしたい」と話している。

「課題解決、深い学び求める」桃山学院教育大 藤井准教授が分析

 府内の公立小学校で校長経験もある、桃山学院教育大の藤井善信准教授にすくすくウォッチについて分析してもらった。

 「わくわく問題」は情報量が多く設問の意味を理解するのも時間がかかるので、全体の難易度は高い。限られた時間で考えを記述する問題は、文章を読むのに慣れていないと解きにくかったのではないか。

 熱中症を防ぐ啓発ポスターの作製を求めた問いは、伝えたいことを相手にうまく伝えるには、どう表現すれば良いか、ヒントを通じて気づかせる良問だった。

 教員が一方的に教える授業だけでは対応しにくい問題構成になっている。変化の激しい社会を生き抜くために、話し合いなどを通じて課題の解決策を自ら考える主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を求める府教委の意図が読み取れる。

 今回の教科のテストも含めて問われた内容を参考に、どのような授業をするべきなのか、各学校で改めて考える必要がある。そして何よりも、児童の興味を引いて学びが楽しいと思えるよう工夫し、実践してほしい。

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2116185 0 ニュース 2021/06/11 05:00:00 2021/06/11 05:00:00 2021/06/11 05:00:00 府教委が今年度から始めた独自テスト「すくすくウォッチ」=北瀬太一撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210610-OYTNI50030-T.jpg?type=thumbnail

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