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「穂谷ビール」枚方の顔に

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住民企画、ホップ栽培

 枚方市の新たなブランドを創り出そうと、地元住民らがクラフトビールを作るプロジェクトに乗り出した。里山の景観が広がる市東部の穂谷地区の畑を使い、4月からビールの原料となるホップ栽培を展開。関係者は「枚方の『顔』になるビールを作りたい」と意気込んでいる。(久場俊子)

今秋600リットル製造へ 里山保全、産業化期待

 「つるは必ず時計回りに巻いてください」。穂谷地区の畑で5月、プロジェクトを発案した枚方市在住の光延具視さん(45)らが、山梨県のホップ農家・小林吉倫さん(31)から、伸びたつるをヒモに巻く「つる上げ」のコツを教わっていた。

 クラフトビールは手作り感のある個性的な味わいが特徴で、近年、各地で人気を集める。光延さんは昨年2月頃、地域振興に利用する京都府与謝野町の取り組みをテレビで見て、ビールに独特の香りと爽やかな苦みを与えるホップの栽培に注目。本業はコピーライターで農業は未経験だったが、「『枚方といえばこれ』と言えるような、土地に根ざした何かが欲しいとずっと思っていた」。すぐにインターネットで苗の入手方法を調べ、小林さんから約40株を購入した。

 生育には冷涼な気候が適するとされるため、昨季は中高時代の友達に協力してもらい、自宅の軒下やプランターで試験的に栽培。その結果、約700グラムのホップが収穫できたため、大阪市内の醸造所でクラフトビールの試作品を製造した。

 販売すると、「ホップの苦みとかんきつ系の香りがして、おいしい」と評判も上々で、光延さんらは今季、「HOTANI HOP PROJECT」として本格的に始動。栽培地として、市中心部に比べ、比較的涼しく、2009年に「にほんの里100選」(森林文化協会など主催)となった穂谷地区を選んだ。

 穂谷地区で農業に従事する大島哲平さん(39)の協力を得て、約1200平方メートルの畑に棚などを設置。約140株のホップ苗を植え付けた。夏場に約10キロを収穫し、10~11月には約600リットル分のクラフトビールの完成を目指す。

 穂谷地区では近年、農家の高齢化や遊休地の増加といった課題を抱えており、大島さんは「里山を守るため、クラフトビールを通じて地域の農業について関心を持ってもらえれば」とプロジェクトに期待する。

 このほか、生駒山系からわき出る地下水に恵まれ、10年程前まで酒造も行われていた。光延さんは現地で醸造も手がける夢を描き、「産業に育てば、穂谷の未来にもつながる」と話す。

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