「地域猫活動」支援の輪を

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住民に与えられたえさを食べる「地域猫」(堺市提供)
住民に与えられたえさを食べる「地域猫」(堺市提供)
返礼品として堺市が用意したカレンダー
返礼品として堺市が用意したカレンダー

不妊手術費など、堺市がCF

 住民が共同で野良猫の不妊手術に取り組み、世話をする「地域猫活動」を後押ししようと、堺市がクラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。「殺処分ゼロ」を目標に活動の輪が広がる一方で、高額な手術費が課題になっているためだ。市は返礼品に猫グッズやカレンダーを用意し、支援を呼びかけている。(上田貴夫)

返礼、猫グッズやカレンダー

 堺市は2013年度から、地域猫活動に取り組む市民グループに捕獲おりを貸し出したり、不妊・去勢手術費用を助成したりしてきた。手術を受けた地域猫は耳の先にV字形の切れ込みを入れて他の猫と区別し、住民がトイレやえさ場を設けるなどして世話をしている。

 市動物指導センターによると、市内で活動するグループは当初の3団体が21団体にまで拡大。年間の手術件数も、当初の35匹から20年度は138匹に増えた。21年度は250匹分の助成を予定しているという。

 ただ、飼い猫を捨てたり手放したりする人は後を絶たず、20年度は過去5年間で最も多い205匹の猫を保護。うち53匹に飼い主を見つけて譲渡したものの、87匹が殺処分となった。近年は譲渡に力を入れているが、センターで飼育できる数には限界がある。

 担当者は「殺処分をなくすには少しずつでも野良猫の繁殖を抑制することが大事。無責任なえさやりによる『ふん害』などの迷惑行為も防ぎ、猫と人間が幸せに共生できる社会を目指したい」と強調する。

 ネックとなっている不妊手術の費用は1匹あたり2万円前後と高額で、市の助成は8000円が上限だ。活動グループの増加に対応して予算枠を拡大しようと、昨年初めてCFを活用したところ、目標を超える270万円が集まった。

 今年は300万円を目標に設定し、来年1月5日まで募集。返礼品には、公募の写真展に寄せられた作品をあしらったオリジナルカレンダーやどら焼き、猫柄の筆ペンなどを用意した。写真には丸まって熟睡する猫など愛らしい姿がとらえられており、センターは「動物好きの心をつかんで多くの支援を呼び込みたい」と期待する。

 CFへの寄付は、ふるさと納税サイト(https://www.furusato-tax.jp/gcf/1448)から。堺市在住者には返礼品が贈られない。また、現金のほかに、「地域猫フードバンク」として賞味期限が残っているえさの寄付も受け付けている。

<地域猫活動>  住民主体で野良猫に不妊・去勢出術を受けさせ、えさやトイレなどの世話を共同で担う活動。住民団体を活動組織として認定し、ルールを設けて支援する自治体も多い。地域によっては「 まち ねこ」と呼ばれるなど名称が異なる。

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2553307 0 ニュース 2021/11/28 05:00:00 2021/11/28 05:00:00 2021/11/28 05:00:00 住民に与えられたエサを食べる「地域猫」。耳の先にV字型の切れ込みがある(堺市提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/11/20211127-OYTNI50056-T.jpg?type=thumbnail

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