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インスタに100日投稿しPR
大阪大と立命館大の学生3人が、近畿各地の空き店舗などを間借りして、自作のカレーサンドイッチを販売している。「学生があちこちに出入りすれば、地域活性化につながる」とのアイデアからで、プロジェクト開始からちょうど100日目にあたる今月15日、目標としていた本格的な販売店舗を豊中市内に設ける予定だ。(辻井花歩)
店名は「だらだらするだら?」。サバ入りカレー、キノコのキーマカレー、竹炭パウダーを使った「竹炭ブラック」など、個性的なメニューを100種類近く用意する。
手掛けるのは大阪大法学部の陣内巧さん(21)と立命館大食マネジメント学部で学ぶ山本花菜さん(21)、同大学政策科学部の寺山紘大さん(21)のチーム。飲食業界での起業を志す陣内さんが、スパイスに詳しい友人の寺山さん、SNSでのアピールに通じている山本さんを“スカウト”。商品には、カレーを具にして手軽に食べられるサンドイッチを選んだ。
「片手で本格スパイスカレー」をキャッチコピーに、昨秋から府内や京都、滋賀などで、コロナ禍で利用客が減った飲食店や空き店舗、イベントスペースやホテルの一角を借りて販売を始めた。食べてくれた人にはおおむね好評だったが、外出自粛ムードが続くなか、効果的なPR方法が課題に。そこでヒントになったのが、SNSに100日間連続で投稿され、話題を呼んだ4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」だった。
様々なサンドイッチの写真を毎日、日替わりでインスタグラムに投稿し続けると、新規フォロワーが徐々に増え、700人を突破。投稿100日目の今月15日に、店主が病気のため休業中という豊中市のたこ焼き屋を借りて、数か月間限定の店舗をオープンさせることとした。
陣内さんは「出店を通して地域の『接着剤』のような存在になりたい」と意気込みを話し、山本さんと寺山さんは「寒い季節にホットなカレーサンドで心身を温めて」とPRしている。
店内では4種類1セット(スープ付き)の日替わり(税込み1000円)などを提供。テイクアウトは2種類1セットで税込み500~600円。詳細は、プロジェクトのインスタグラム(「だらだらするだら」で検索)に掲載している。問い合わせは、陣内さん(080・8568・8646)へ。