風力発電 浜野浦沖を検討 県地元説明会 「棚田景観悪化なら反対」

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 県は1日、玄海町の町民会館で洋上風力発電に関する住民説明会を開き、誘致を検討している同町沖や唐津市・馬渡島の候補海域を示した。県は、風力発電事業による経済効果などを見込んでいるが、説明会に参加した脇山伸太郎町長は、「風車で浜野浦の棚田からの景観が悪くなるようなら反対する」と述べた。漁業者からは「騒音や振動で漁獲量が落ちないか」という声も上がった。

 再生エネルギー海域利用法に基づく風力発電計画は、全国11海域で指定に向けた準備が進み、長崎県五島市沖など4か所では、風況や地質調査の段階に入っている。佐賀県は、馬渡島の周辺海域約118平方キロと、玄海町沖約18平方キロの海域は条件的に良く、14~16事業者が設置を検討していると説明。事業が始まれば、地元への経済効果などが期待されるとした。

 五島市沖に設置されている浮体式洋上風車について、漁業資源への影響を調査した専門家は、「風車の構造物が魚礁の役割を果たし、多くの魚のすみかになっていた」と報告。また、観光に詳しい会社経営者は米国での例を紹介し、「風車を巡る船上ツアーが生まれ、新たな雇用が生まれている」などとした。

 これに対し、漁業者の一人は「地元で花火大会があった時はイカが取れなかった。風車の回る音や振動などが漁に悪影響を与えないか」と不安を口にした。また、脇山町長は説明会後、「(夕暮れの風景が美しい)浜野浦の棚田は町の大切な観光資源。駐車場の整備や展望台の新設なども計画している。大勢の観光客に来てほしいので、景観を壊すのは認められない」と強調した。

 県は11月30日に馬渡島でも説明会を行った。参加者からは、漁船が風車に衝突する事故が心配だとか、船上ツアーが増えると操業の障害になるなどの指摘があったという。県は来年1月下旬から2月上旬にかけて、2回目の説明会を開く。

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