SNS映え風刺し最優秀 学生映画祭で佐賀大生

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最優秀賞を受賞した西さん
最優秀賞を受賞した西さん
干潟に現れた巨大なパンケーキ
干潟に現れた巨大なパンケーキ
パンケーキに呼びかける若者。西さんが演じた
パンケーキに呼びかける若者。西さんが演じた
呼びかけに応じて消えていくパンケーキ=いずれも「干潟のパンケーキ」から
呼びかけに応じて消えていくパンケーキ=いずれも「干潟のパンケーキ」から

 東京・渋谷で昨年12月に開かれた学生短編映画祭で、佐賀大芸術地域デザイン学部4年、西遼太郎さん(22)の「干潟のパンケーキ」が最優秀賞を獲得した。泥に覆われた干潟にパンケーキが登場し、SNSによる若者の承認欲求を映し出すように肥大化していく様子を描いた作品で、独創的な内容が評価された。

 映画祭は、クリエイターの紹介派遣会社「フェローズ」(東京)が主催した「第2回Fellows Film Festival for Students 2019」。ジャンル不問の約4分間の映像作品が対象で、全国の大学や専門学校の学生らから49点の応募があった。映画「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督ら5人が審査員を務めた。

 作品の舞台は架空の「無明海なしあけかい」。干潟に突然現れ、世界をのみ込む勢いで巨大化するパンケーキに若者が泥まみれになりながら近付き、「お前の価値は『いいね』の数で決まらないんだよ」と呼びかける展開だ。佐賀市沖の有明海でドローンを駆使して撮影し、パンケーキはコンピューターグラフィックス(CG)で合成。自ら出演し、大学の後輩ら5人に協力してもらった。

 西さんは「子どもの頃、家庭で味わっていたパンケーキが、いつの間にかおしゃれなカフェで食べる『SNSえの象徴』になっていると感じた。泥が広がる干潟と組み合わせれば面白い映像ができると考えた」と語る。

 審査員からは「柔軟な発想が凝縮された4分間は誰が見ても楽しめる。時代に合ったテーマ設定で、エンターテインメント性がありながら、風刺も利いている」などと評価された。佐賀のロケーションを生かしたことも「地元愛がある」と好感を得た。

 西さんは「地方でも人を引き付ける作品が撮れることを証明できた」と喜ぶ。福岡市出身で高校2年の時、文化祭でミニ映画を撮影したことをきっかけに映像制作に興味を持った。16年に芸術地域デザイン学部が新設された佐賀大に進学し、映像表現の基礎を学んだ。

 今春、東京の広告制作会社に就職する予定で、ゆくゆくは、クリエイターとしての活躍を目指す。「クスッと笑える中に、メッセージを込める作品が自分の理想。いつか地方の魅力をPRできる映像を撮り、4年間過ごした佐賀や、故郷の福岡に恩返ししたい」。受賞作は、動画配信サイト「ユーチューブ」で公開している。

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1003821 0 ニュース 2020/01/17 05:00:00 2020/01/17 05:00:00 2020/01/17 05:00:00 最優秀賞を受賞した西さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200116-OYTNI50021-T.jpg?type=thumbnail

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