車で災害支援 武雄に拠点 カーシェア協会九州支部 被災者に無料貸与

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車を点検する九州支部のスタッフ(19日、武雄市で)
車を点検する九州支部のスタッフ(19日、武雄市で)

 被災地の住民や支援団体に車を無料で貸し出す活動を行っている一般社団法人「日本カーシェアリング協会」(宮城県石巻市)が6月1日、武雄市に九州支部を設置する。災害時に各地に車を運び、被災者らに使ってもらう。同協会代表理事の吉沢武彦さん(41)は「新たな拠点から、より迅速に貸し出せるようになる」と話している。

 同協会は2011年、東日本大震災で車を失った被災者の生活再建を後押ししようと設立。企業や個人に寄付してもらった車を被災者に貸与する取り組みを続けてきた。ガソリン代の負担のみで利用できる。16年の熊本地震や17年の九州北部豪雨、18年の西日本豪雨などの被災地でも活動してきた。

 昨年8月の記録的大雨で武雄市を中心に甚大な浸水被害が出た際には、吉沢さんが間もなく同市に駆け付け、車の寄付を募集。県内外から計64台が集まり、被災者や支援者に100件余り貸し出した。

 一方、近年は全国各地で災害が相次ぎ、石巻市からの車の移送や、現地での車集めに手間がかかるなど無理が生じていた。武雄市でも当初は数台しか確保できず、予約待ちが一時、数十件に。吉沢さんは「期待に応えられず、もどかしかった」と言う。九州では毎年のように災害が発生し、需要も高いため、同協会としては初となる支部を設けることにした。

 昨年の大雨災害時に集まった車のうち約30台が残されており、九州支部は同市内に敷地を借りて設置。現地スタッフを雇用し、平時には車の共同利用を通した住民たちの交流支援や、生活困窮者への低価格での貸し出しなども行うという。

 支部を置くにあたり、同協会は20日、県などと進出協定を締結した。県が設置費を補助し、寄付先を指定できる県のふるさと納税の対象団体にも加わる。県県民協働課の担当者は「佐賀に根付き、災害時の支援はもちろん、地域を元気にするために活動してほしい」と期待を寄せる。

 吉沢さんは「東日本大震災で支援してくれた皆さんに恩返ししたいと思い、取り組みを続けてきた。災害が起きた時には、生活再建に向けて被災者が速やかに動き出せるよう、全力でサポートしたい」と話している。

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1235328 0 ニュース 2020/05/23 05:00:00 2020/05/23 05:00:00 2020/05/23 05:00:00 車を点検する九州支部のスタッフ(19日午後3時30分、佐賀県武雄市で)=山田伸彦撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/05/20200522-OYTNI50015-T.jpg?type=thumbnail

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