肥前浜駅に日本酒バー あすオープン 鹿島の6蔵飲み比べ
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鹿島市のJR肥前浜駅内に、市内の6蔵の銘酒を飲み比べできる日本酒バー「HAMA BAR」が11日オープンする。県が約1100万円を投じ、駅の多目的スペースの内装を改修して整備。運営は、地元のNPO法人・肥前浜宿水とまちなみの会が担う。観光客らが気軽に立ち寄って地酒を楽しむ場所になりそうだ。
駅周辺の「肥前浜宿」は、複数の酒蔵が立ち並び、酒造りが盛んな地域。同NPOは、JR佐賀駅構内で地酒を提供している「SAGA BAR」を参考に、肥前浜駅での開設を目指し、県に協力を求めた。
HAMA BARでは、約30平方メートルのスペースに、立ち飲み用のカウンターやテーブルを設置。おつまみ付きの3種飲み比べセット(税込み600~1000円)のほか、家庭料理やカフェメニューなども提供する。
同駅には、JR九州の観光列車「36ぷらす3」が毎週月曜の午後に約1時間停車する。降り立った乗客に地酒を満喫してもらうスポットとして期待され、観光客と蔵人が交流できる拠点にもしたい考えだ。
来年秋に九州新幹線長崎(西九州)ルートの武雄温泉―長崎間が開業。その後は、肥前浜駅を含むJR長崎線の一部区間は並行在来線となり、減便による地域の衰退が懸念されている。8日、オープンを前に内見会が開かれ、同NPOの中村雄一郎事務局長(71)は「沿線の活性化につなげたい」と話していた。
営業時間は月~木曜が午前11時~午後5時。金~日曜が午前11時~午後8時。11日は午後0時半からオープニングイベントを行う。問い合わせは同NPO(0954・69・8004)へ。