赤色灯車で緊急往診 渋滞時もいち早く到着

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毛呂山に県内初「ホスピスカー」

緊急時はサイレンを鳴らして走るホスピスカーと担当医師の斎木さん(毛呂山町で)
緊急時はサイレンを鳴らして走るホスピスカーと担当医師の斎木さん(毛呂山町で)

 埼玉医大グループの在宅療養支援診療所「ハピネス館クリニック」(毛呂山町)は5月から、在宅患者宅に医師が往診する際、赤色灯をつけてサイレンを鳴らしながら走る県内初の「緊急往診車」(ホスピスカー)の運用を始めた。容体が急変した患者にかかりつけ医がいち早く駆け付けて対処するほか、最期にも立ち会う。

 ハピネス館では県西部を中心に在宅患者への訪問診療と24時間体制の往診を行っている。往診では末期がんの患者の痛みを緩和させながら、看取みとりまで行う。

 担当医師の斎木実さん(48)はグループ施設に赴任した2016年以降、苦痛の緩和や看取りのために年間約80件の緊急往診をしてきた。しかし、入間市に住んでいるため、道路が渋滞すると到着が遅れたこともあったという。

 そこで昨夏、栃木県や千葉県のクリニックで実績のあるホスピスカーの導入を県警に打診した。ホスピスカーは09年の道路交通法施行令で緊急自動車に追加された。県西部の道路交通の便が悪いことや、往診による看取りの実績などを県公安委員会が総合的に検討し、今年4月、第1号に指定された。在宅患者の容体が急変した際に、対向車線に出て追い越したり、赤信号でも交差点を通過したりできるようになった。

 5月22日朝、末期の肺がん患者の男性(74)宅にホスピスカーが初めて出動した。渋滞して通常なら30分かかるところ、緊急走行して約10分で到着した。現在は3人の医師でホスピスカーを運用している。

 斎木さんは、自宅で日常生活を送れる在宅医療の利点を講演で訴えてきた。毛呂山町民が自宅で亡くなる「在宅死率」は15年、県内市町村中30位だったが、17年は2位(18・8%)となった。斎木さんは「ホスピスカーの導入でより充実した在宅医療を実現できるようになった。幸せな看取りの形があることを多くの人に知ってほしい」と話している。

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626995 0 ニュース 2019/06/08 05:00:00 2019/06/08 05:00:00 2019/06/08 05:00:00 緊急時は赤色灯をつけ、サイレンを鳴らして走るホスピスカーと斎木実医師(29日、毛呂山町で)(5月29日午後3時59分)=丹下信之撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/06/20190607-OYTNI50061-T.jpg?type=thumbnail

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