渋沢栄一国道見守る 寄居に巨大人形
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深谷市出身で、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一をイメージした巨大な交通安全人形が、同市に隣接する寄居町桜沢の国道140号と254号の交差点に10月末まで設置されている。
人形は廃材や竹、牛乳パックなどで構成され、高さ約4・5メートル、重さ約400キロ・グラム。寄居地区交通安全協会員らでつくる「交通安全ドールP・S委員会」が2か月以上かけて制作した。
同委員会は、渋沢の生涯を描くNHK大河ドラマが来年放送されることや、2024年度上期をめどに発行される新1万円札の肖像に渋沢が選ばれたことから、郷土の偉人として人形の題材に決めた。渋沢が70歳代の頃をイメージし、顔のしわなどを再現した力作だ。
制作を担当した松本清さん(72)は「日本経済に貢献した渋沢栄一だが、交通安全にも貢献してほしい」と話した。
寄居署の小田智一署長は「素晴らしい出来栄え。渋沢さんに県内を見守ってもらって、少しでも交通事故が減れば」と期待を込めた。
同委員会は、1981年春から交通安全運動に合わせてスポーツ選手や歴史上の人物の巨大人形を制作・設置しており、今回で80体目。これまでに埼玉西武ライオンズの松坂大輔投手や西郷隆盛などの人形を取り上げている。