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狭山茶の魅力を若い人たちにも知ってもらい、茶葉の消費拡大につなげようと、特産地の入間市と日本薬科大学(伊奈町)、NTT東日本のプロジェクトチームは果物やミントなどの香りを組み合わせるなどした4種類のフレーバーティーを新たに開発した。
地域産業活性化などを目的に連携協定を締結している3者は、狭山茶を活用したフレーバーティーの開発に着手。日本薬科大の学生が若者の好みに合う味や成分を分析し、市内四つの茶業者(清水園、田中製茶園、千歳園、法師園)の意見も取り入れ、若者や女性にも受け入れられやすい味の実現を目指してきた。
フレーバーティーは煎茶とイチゴ、バラ、ミント、クコの香りを組み合わせたものや、ほうじ茶とリンゴ、こうじなどを入れたものなど、それぞれ個性的な味に仕上がった。茶葉の扱いに慣れない人も飲みやすいよう2・5~5グラムのティーバッグ型とし、パッケージには地元の中高校生によるポップなデザインを採用。若者らが気軽に手に取りやすくした。
茶の消費はペットボトルなどの需要は増える一方、熱湯や水を注いで飲む最もお茶の香りや味を堪能できる茶葉の消費は減ってきているといい、3月30日の完成披露会であいさつした杉島理一郎市長はフレーバーティーについて「狭山茶全体の消費拡大にもつなげたい」と期待。今後も新商品開発に参加する茶業者を募る考えを示した。フレーバーティーは約650円~1050円で販売。各業者のホームページやJR渋谷駅地下街の「AZLM CONNECTED CAFE」で購入できる。