読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

水草一掃 湖面に光

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

外来種

湖岸を覆い尽くすオオバナミズキンバイ(2018年6月、草津市で)=県提供
湖岸を覆い尽くすオオバナミズキンバイ(2018年6月、草津市で)=県提供
駆除で一掃された(2019年5月)=県提供
駆除で一掃された(2019年5月)=県提供

 琵琶湖の環境に影響している外来種は、魚だけではない。植物の代表格が、21世紀に入って南湖を中心に猛威を振るってきたオオバナミズキンバイだ。

 鮮やかな黄色い花をつける南米原産の水草で、観賞用に持ち込まれたらしい。陸地にも生息でき、茎や葉の断片からも根を出す驚異的な繁殖力が特徴だ。2009年に赤野井湾(守山市)で初めて確認され、12年度には南湖全域に広がった。

 湖岸の水面を広範囲に覆うため、日光を遮って生物の成長に悪影響を及ぼすほか、船の航行を妨げる。赤野井湾を主な漁場とする玉津小津漁協の田中善秋さん(73)は「ひどい年はほとんど船を出せず、漁獲はほぼゼロ。漁場を荒らす『エイリアン』だ」と顔をしかめる。

 県は、14年度に湖岸10市や漁協などと対策のための協議会を設立。特定外来生物に指定した国の交付金を得て、重機や船を駆使した大規模な駆除に乗り出し、同年度末にはいったん5万平方メートル以下に抑え込んだ。

 だが、取り残した葉や茎から再び爆発的に増殖し、ピークの16年度には北湖を含む約30万平方メートルにまで達した。県自然環境保全課の担当者は「繁殖力がここまですさまじいとは思わなかった」と振り返る。

 県は同年度に予算を約3.5億円に増額。機械で駆除するだけでなく、NPOや漁協の協力で巡回監視を続け、茎などの切れ端も残さず回収する手法を徹底した。これが奏功した。20年度末には分散する恐れのある大群落が消滅。繁殖が問題化していたナガエツルノゲイトウと共に「管理可能な段階になった」としている。

 だが、ヨシ群落の中や石組み護岸など駆除が難しい箇所には依然としてはびこり、油断はできない。「効果的な方法をさらに模索したい」と県の担当者。長い闘いが続く。

無断転載・複製を禁じます
1996528 0 New門@滋賀 2021/04/20 05:00:00 2021/04/20 05:00:00 2021/04/20 05:00:00 琵琶湖岸を覆い尽くしていたオオバナミズキンバイ(2018年6月)=県提供(草津市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210419-OYTAI50008-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)