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近江牛

「近江牛講談」を初披露する玉田さん(2018年10月、竜王町で)
「近江牛講談」を初披露する玉田さん(2018年10月、竜王町で)
「紙芝居で近江牛の魅力を伝えたい」と話す大橋さん(左端)ら(竜王町で)
「紙芝居で近江牛の魅力を伝えたい」と話す大橋さん(左端)ら(竜王町で)

 「おっちゃん、トラックに載って子牛が来たで」「黄色いタグを耳に付けてるやろ」――。畜産農家と牧場見学に訪れた子どもが会話を弾ませる。紙芝居の一コマだ。

 竜王町立竜王西小で絵本の読み聞かせを行うボランティア団体「ぽえむ」。2010年に紙芝居「近江牛を愛し育てる人たち」を作った。代表の大橋裕子さん(69)は「郷土への愛着を持ってほしくて」と話す。

 明治時代に近江牛発展の礎を築いた地元出身の竹中久次らが苦労して東京へ牛を運んだことや、クラシック音楽を聴かせるなどして大切に牛を育てる農家の姿などを15枚の絵や歌などで紹介。町のイベントでも披露しており、大橋さんは「大人も『知らんかった』と反応する。近江牛は歴史豊かな竜王の誇り。もっと魅力を伝えたい」と話す。

 伝統芸能の講談で近江牛を取り上げたのは、講談師の四代目・玉田玉秀斎さん(44)。町職員だった知人から18年、「講談で紹介できないか」と打診された。

 生まれも育ちも大阪市で、近江牛は「食べるだけ」。資料を読み、生産者から「弱った牛には生卵を口移しで飲ませた」という逸話を耳にしたほか、この地が 肥沃ひよく で粘着性のある土壌だとの話も聞いた。「栄養豊かな餌を食べ、足腰も強くなる。なにより生産者の熱意がすごい」と感じ、約5か月かけて練り上げた。

 講談では、牛を連れた久次が箱根で山賊に襲われた際、「海道一の大親分」と称された清水次郎長に助けられた故事なども盛り込んだ。同年10月に町内で初披露。張り扇を打ち鳴らして熱演する姿に約120人の聴衆は盛り上がった。

 玉田さんは「久次さんたちの努力のおかげで近江牛が味わえる。背景を知ると愛着がわき、ありがたく感じられる。講談を通じ、そんな思いを抱いてもらえたらうれしい」と語る。

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2143919 0 New門@滋賀 2021/06/22 05:00:00 2021/06/22 05:00:00 2021/06/22 05:00:00 張り扇を打ち鳴らし、「近江牛講談」を披露する玉田さん(竜王町で)張り扇を打ち鳴らし、「近江牛講談」を披露する玉田さん(竜王町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210621-OYTAI50041-T.jpg?type=thumbnail

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