緑あふれる陶芸の里<信楽高原鉄道>

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緑濃い里山風景の中を行く信楽高原鉄道
緑濃い里山風景の中を行く信楽高原鉄道
信楽駅で降りると、老舗の窯元、登り窯や煙突などが並ぶ風景に出合える
信楽駅で降りると、老舗の窯元、登り窯や煙突などが並ぶ風景に出合える

沿線に窯元や紅葉の名所

 鉄道版の御朱印と言える「鉄印」が人気だ。県内では信楽高原鉄道(SKR、甲賀市)の信楽駅で入手できる。窯元や紅葉の名所など沿線に見どころは多い。

全14・7キロ6駅

 JR草津線、近江鉄道と接続する貴生川駅から信楽駅間まで14・7キロを20分余りで結ぶ。緑濃い山中の急勾配を蛇行しながら上り下りし、途中4駅は、のどかな田園や里山の中にあり、車窓からは高原さながらの風景が広がる。

 こうした環境を生かして近年、世界的な庭園デザイナー石原和幸さん(62)を招いて信楽、雲井両駅前を植栽で彩り、沿線美化に力を入れている。

工房・ロケ地巡りも

 終点の信楽駅は「日本六古窯ろっこよう」の一つに数えられる陶芸の聖地。駅前で季節の衣装をまとった信楽焼のシンボル・大タヌキ(高さ5・3メートル)が迎え、街のあちこちで個性的なタヌキの置物が愛嬌あいきょうを振りまく。

 200以上の窯元が点在し、緩やかな坂道を散策すると、巨大な登り窯の遺構や煙突などに出合える。工房やギャラリーを巡るのも楽しい。信楽を舞台に女性陶芸家の活躍を描いたNHK連続テレビ小説「スカーレット」(昨年9月~今年3月放送)のロケ地巡りも人気だ。

橋梁 往時の姿貫く

 玉桂寺ぎょくけいじ前駅で降り、つり橋を渡って北へ歩くと、国登録有形文化財「第一大戸だいど橋梁きょうりょう」(長さ31メートル、幅4メートル)の上を単線路が走る。1954年、強度を高める特殊な「プレストレストコンクリート」が国内で初めて使用された。当時は世界的に珍しく、その後、新幹線や高速道路に多用。往時の姿で現役の鉄道橋を貫いている。

 つり橋を渡って南側の高野山真言宗・玉桂寺は「信楽の弘法さん」と親しまれる紅葉の名所だ。境内には高さ13メートルの不動明王像が立ち、認知症や神経痛封じの寺としても知られる。

お得な乗り放題切符

 SKRは1日乗り放題の乗車券(940円)を販売し、信楽駅では自転車や超小型電気自動車を貸し出す。神山敬介・総務主任は「日本の原風景が楽しめる沿線の旅を満喫して」とPRしている。(藤井浩)

タヌキの駅長 愛らしく

 信楽高原鉄道の鉄印=写真=で目を引くのは、信楽駅舎内の事務所入り口に立つ信楽焼「テツコ駅長」(高さ約70センチ)を描いたスタンプ。ふくよかな体にクリッとした目、制帽をちょこんとかぶった愛らしい姿を強調している。

 1987年の会社設立に合わせて置かれたとみられ、ホームにいる約100体の信楽たぬきたちを〈統率〉する立場だ。時節柄、きちんとマスクも着用しており、その姿を利用客がカメラに収めている。

 鉄印は、鉄印帳に貼り付ける印刷の書き置き版のみ。信楽駅で乗車券を提示すれば、日付を書き込まれたものが入手できる。鉄印帳は2200円、記帳料300円(いずれも税込み)。問い合わせは同鉄道(0748・82・3391)へ。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

無断転載・複製を禁じます
1536146 0 鉄印帳を携えて 2020/10/10 05:00:00 2020/10/13 19:47:10 2020/10/13 19:47:10 緑濃い里山風景の中を行く信楽高原鉄道(甲賀市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201010-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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