比叡山麓・仰木で民泊を

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外国人ゲストを迎え、鶏のすき焼きで歓待する仰木地区の活性化委員会メンバー(大津市で)
外国人ゲストを迎え、鶏のすき焼きで歓待する仰木地区の活性化委員会メンバー(大津市で)

 ◇地区活性へ 有志が事業

 ◇昨年末 初の外国客 コタツやすき焼き 日本体験

 棚田が広がる比叡山麓の大津市仰木地区で、住民有志でつくる地区活性化委員会が、古民家で民泊事業を始めた。昨年末に初の宿泊客としてインバウンド(訪日外国人客)を迎えたが、“日本のふる里”を体験できると反応は上々。今後、日本人も視野に、態勢を整えながら展開する。(生田ちひろ)

 昨年12月上旬、委員会事務局長の農業辻隆一さん(69)の古民家で、日本語が話せるフランス人とイギリス人の男女2人を迎えた。個室にはコタツを出し、着物を飾って日本らしさを演出。委員6人が座敷で、地域に伝わる鶏のすき焼きや日本酒などでもてなした。

 仰木や滋賀の歴史も紹介し、辻さんが「普段は静かなのに、盆と正月がいっぺんにきたようだ」と喜ぶと、2人は「温かい人たちに触れ合え、“本当の日本”を体験できた」「食事がおいしい。とてもハッピー」と終始笑顔だった。

 地区は平安時代から、天台宗総本山・比叡山延暦寺などの荘園として歴史を重ねてきた。だが、中山間地域で、近年は人口減少と高齢化に悩む。約800世帯の高齢化率は38%(1月1日現在)だ。

 そこで、有志約50人が2014年度に委員会を設立。特産品作りなどに取り組み、週末には直売所や食堂も開設する。16年度からは日本人観光客向けに地域を案内するツアーを年数回実施し、県内外から数十人が集まるようになった。昨年度は観光マップも作成した。

 一方、地区内では14年頃から委員会とは別の農家が、大津市の旅行業者「ツールドラック・ビワ」と提携して、外国人観光客を餅つきや鶏のすき焼きなどでもてなしてきた。これが人気ツアーとなり、ほかの農家も加わるように。

 ただ、宿泊はできず、昨春から「仰木により滞在してもらえるように」と委員会で民泊を検討。離れ家屋のある辻さんが協力し、委員会が同社と提携した。

 インバウンドに対応するには言葉の壁が課題だ。委員会では自動翻訳機も用意し、辻さんは「まずはガイドのいる事業者と連携し、経験を重ねながら、独自の道も探っていけたら」と話す。今後は祭りへの参加や農業の体験なども検討し、日本人も受け入れる。

 県は「行政が主導して観光客らに田舎暮らしを体験してもらう『農泊』はあるが、地元発の取り組みは県内では珍しい」と期待する。

 問い合わせは辻さん(090・1078・1474)。

62570 0 ニュース 2019/01/22 05:00:00 2019/01/22 10:42:39 2019/01/22 10:42:39 民泊で初めての外国人ゲスト(左から2、4人目)を迎え、名物の鶏のすき焼きで歓待する仰木地区の活性化委員会メンバーら(大津市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190121-OYTNI50133-T.jpg?type=thumbnail

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