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学徒出陣 早大教員の思い

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日章旗に「好征」「人生只一度」

早稲田大の教員らが出征する熊谷さんに贈った寄せ書き(東近江市の県平和祈念館で)
早稲田大の教員らが出征する熊谷さんに贈った寄せ書き(東近江市の県平和祈念館で)

 第2次世界大戦当時、早稲田大学の教員らが学徒出陣する学生に寄せ書きをした日章旗が、県平和祈念館(東近江市下中野町)で公開されている。作詞家の西條八十、言語学者の金田一京助らの署名などが記されており、同館は「象徴天皇制を発案したとされる政治学者杉森孝次郎の言葉もあり、戦時中の雰囲気、当時の識者の思想を考えるための資料になる」としている。(中村総一郎)

県平和祈念館公開 西條八十ら署名

 同館によると、寄せ書きされた日章旗は絹布製で、横97センチ、縦73センチ。長浜市出身で早稲田大高等師範部(現早稲田大教育学部)に在学中だった熊谷直孝さん(2014年に死去)が1943年10月頃、教員らに揮毫きごうを依頼した。熊谷さんは同年12月に出征し、46年7月に帰国。2009年、日章旗を同館に寄贈した。

 日章旗には、教授だった杉森が「皇風萬里こうふうばんり」と書き込んでいる。「天皇の良い政治がはるか彼方まで広がるように」との意味だという。

 歌人で国文学者の窪田空穂は「良い出征」という意味だとされる「好征」と書いた。西條、金田一は署名だけだった。ほかに、「人生はただ一度や」「武運長久」、大伴家持の和歌も書き込まれていた。

 同館の聞き取りに、熊谷さんは「早稲田の顔となる先生方に一筆を頼みに教授室を回った。千人針を頼みに回る感覚だった」などと回想。「(寄せ書きを)丁重に拒む先生もおられたが、それはそれで納得できた」などと、教え子を送り出す教員らの複雑な思いを感じ取った思い出を語っていたという。

 調査を担当した同館の北原治専門員は「学徒出陣前の大学の様子を今に伝えている。署名した人たちの温度差もうかがえる」と話している。学生と戦争の関係に詳しい西山伸・京都大学大学文書館教授(日本近現代史)は「当時の知識人の戦争との向き合い方が読み取れる興味深い資料だ」としている。

       ◇

 この日章旗は、2月21日まで開催中の「戦争と教師たち」で展示されている。午前9時30分~午後5時。月・火曜日は休館。入館無料。問い合わせは県平和祈念館(0749・46・0300)。

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1768531 0 ニュース 2021/01/14 05:00:00 2021/01/14 05:00:00 2021/01/14 05:00:00 早稲田大の教員らが贈った「寄せ書き日の丸」。杉森孝次郎の署名もある(東近江市の県平和祈念館で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210113-OYTNI50037-T.jpg?type=thumbnail

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