読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

寄せ書き日の丸 返還支援

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

国松元知事 米団体と遺族ら橋渡し

「太平洋で命を落とした兵士の日章旗の多くが、まだ故郷に帰れず眠っているはず」と話す国松さん(栗東市で)
「太平洋で命を落とした兵士の日章旗の多くが、まだ故郷に帰れず眠っているはず」と話す国松さん(栗東市で)

 太平洋戦争時、連合軍の兵士らが持ち帰った「寄せ書き日の丸」を日本の遺族に無償で返還している非営利団体「OBON(オボン)ソサエティ」(本部・米オレゴン州)の活動を、元知事の国松善次さん(83)が後押ししている。県遺族会相談役などを務めることから全国各地の遺族らとのネットワークを持っており、「返還までの物語を支えたい」と話している。(西堂路綾子)

英や豪にも広がり 「物語支えたい」

 国松さんが、オボンの共同代表のジーク敬子さん(53)と夫の歴史研究家レックスさん(67)に初めて会ったのは2013年4月。敬子さんが返還先を探すにあたり、元兵士やその遺族らでつくる「英霊にこたえる会」副会長でもある元知事との面会を希望したためだ。

 敬子さんらと京都市で面会した国松さんは、他府県の遺族会との連絡を手助けすることを約束した。その後、首相を表敬訪問して活動の重要性を訴えることも提案した。

 夫妻と国松さんらが15年、日章旗を携えて安倍首相を表敬訪問し、その活動が国内外で報道され始めると、英、豪、カナダなどからも返還依頼が届き始め、厚生労働省や日本遺族会の協力を得て遺族にたどりつけるケースが増えてきた。滋賀県内でも、日章旗や軍隊手帳、戦地に送られた手紙など約10点がこれまでに返還されている。

 父を戦争で亡くしている国松さんは「今を生きる私たちが、日章旗が語る無言のメッセージを感じ取って行動しなければならない」と力を込める。今年2月に滋賀県公館で行われた返還式では、戦時に召集令状を出征兵士に届けた市町の首長にも参加を要請するなど労を惜しまない。

 オボンは昨夏、米国人が日本の遺族や日章旗への思いを語る動画の配信を始めた。今年2月下旬には県内の遺族に遺品が届けられた様子を伝える「滋賀スペシャル」をアップするなど、活動を多様化させている。

 敬子さんは「日本で多くの人に力を貸していただけたのは国松さんのおかげ」と感謝する。「日米で戦った悲しい過去は変えられないが、未来は変えられる。許し合い、温かな友好を結べることを、寄せ書き日の丸は教えてくれる」と語り、今後も国松さんらの協力を得ながら活動を続けていくという。

 <メモ>「OBONソサエティ」は2009年発足。ジーク敬子さんの祖父の日章旗が07年に京都の実家に戻ったことが活動開始のきっかけとなった。これまでに日本に戻った日章旗は20年末時点で380枚以上、返還を待つ旗は1200枚以上という。

無断転載・複製を禁じます
1969119 0 ニュース 2021/04/08 05:00:00 2021/04/08 05:00:00 2021/04/08 05:00:00 「太平洋で命を落とした兵士の日章旗の多くが、まだ故郷に帰れず眠っているはず」と話す國松さん(栗東市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210407-OYTNI50047-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)