読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

学校行きづらさ 支える冊子

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

小児科を訪れ、冊子を手渡す伊藤さん(中央)と大町さん(右、大津市で)
小児科を訪れ、冊子を手渡す伊藤さん(中央)と大町さん(右、大津市で)
完成したサポートブック
完成したサポートブック

子の不登校経験 伊藤さんら

 発達障害など様々な事情で学校に行きづらい子どもたちを支援に導こうと、大津市内で子どもたちの「居場所」事業を展開する団体や相談窓口を紹介する「サポートブック」(A4判、40ページ)ができた。編集したのは、親として共に子どもの不登校を経験した伊藤いつかさん(39)と、大町千恵さん(51)。2人は「子どもの学びの選択肢を増やし、親子の孤立を防ぎたい」と願っている。(松山春香)

大津 「居場所」や家族の会紹介

 「学校に行きづらさを感じている子どもや親が相談に来たら、この冊子を渡してあげて」。伊藤さんらは4月2日、大津市内の小児科のある診療所やフリースクールなどを一軒一軒訪ね、冊子を配り歩いた。

 冊子では、相談窓口のほか、ひきこもりなどの子どもの「居場所」、学習の場を提供する「フリースクール」のほか、保護者が悩みを打ち明け、情報交換する「家族の会」などに分けて計22の団体や施設を紹介している。場所や活動日時などの基本データに加え、詳しい活動内容やスタッフからのメッセージも添え、それぞれの特色がわかるように工夫した。

 受け取った「あさいこどもクリニック」(大津市大江)の浅井大介院長(50)は「継続的な支援につなげたくても、情報不足だったのが正直なところ。とても便利で、ぜひ活用したい」と笑顔を見せた。

 伊藤さんは、長男(16)が小学6年から学校に行かなくなり、中学3年まで続いた。後に発達障害で人間関係が苦手だとわかったが、当初は「情報がなく、どうすればいいのか全くわからず、不安に駆られた」と振り返る。

 だが、不登校の子と親を支援している団体を自ら訪ね、長男が不登校だった大町さんら保護者と悩みを打ち明け合ううち、気持ちが楽になったという。長男は今、高校に通う。

 そんな経験から「家にこもりがちな親子が自分たちに合った居場所を見つけられるように」。2人で話し合い、2019年12月にサポートブック作りをスタート。市社会福祉協議会の協力も得て市内の各団体・施設に取材を重ね、今年3月に完成させた。

 「『学校になじめない』『不得手な科目がある』など様々なきっかけで、学校に通えなくなる子どもたちがいる。安心して学び、成長できる場が用意されていること、そして同じ悩みを持つ保護者がいることを知ってほしい」

 そう願う2人は今後、未掲載の団体や施設の情報を追加して改訂し、いずれは県内全域の情報をまとめたサポートブックを作るつもりだ。

 県社協の助成金で800冊を作成。市社協ホームページの「子ども・若者総合相談窓口」から無料でダウンロードもできる。問い合わせは、メール(oumi.tanepro2020@gmail.com)で受け付けている。

無断転載・複製を禁じます
2029118 0 ニュース 2021/05/04 05:00:00 2021/05/04 05:00:00 2021/05/04 05:00:00 小児科を訪れ、冊子を手渡す伊藤さん(中央)と大町さん(左)(大津市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210504-OYTNI50004-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)