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大橋「金」湖国沸く

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恩師「弱点強化し成果」

 東京五輪・競泳女子400メートル個人メドレーで、金メダルに輝いた彦根市出身の大橋悠依選手(25)(イトマン東進)。その基礎を築いたのが、10年近く指導にあたった奥谷直史さん(53)ら、彦根イトマンスイミングスクールのコーチたちだ。奥谷さんは「素晴らしいレースをしてくれた。水泳を頑張っている子どもたちの励みになる」と、教え子の快挙を手放しで喜んだ。(山根彩花)

 大橋選手は6歳で水泳を始めた。奥谷さんが教えたのは小学3年から高校3年の間。泳ぐ姿を初めて見た時、高い素質に気付いたという。「普通の子は手をたくさん回してがむしゃらに泳ぐ。大橋は大きなストロークで力みがなく、推進力がある泳ぎだった」

 練習は週5回。奥谷さんはキックの強化や姿勢良く泳ぐことに重点を置いて指導した。大橋選手は着実に力を伸ばし、強豪の東洋大学に進んだ。大橋選手は「体力がなくて弱気だったが、奥谷先生は焦らず、ゆっくりと自分が成長するのを待ってくれた。幼少期にそういう方に出会えたのはすごく大きかった」と感謝する。

 大学進学後も年に1、2回、帰郷時に食事をするなど交流を続けてきた。奥谷さんは、大橋選手が貧血で苦しんでいることも知っていたが、あえて話題にせず、昔話に花を咲かせた。「自分といる時くらい、苦しさを忘れてほしい」との思いからだった。

 大橋選手は、食事改善などで体調が安定。大学4年時の2017年、日本選手権の400メートル個人メドレーで日本記録を出し、世界選手権200メートル個人メドレーでは銀メダルと、一気に日本を代表する選手に成長した。

 世界の頂点に立った要因に、奥谷さんは「基礎練習で手を抜かない真面目さ」を挙げる。「今回も苦手だった平泳ぎで他の選手との差を広げることができた。本番に向けて弱点を強化し、きちんと調整してきたのだろう」と感心していた。

       ◇

 この日は、奥谷さんが所長を務める堅田イトマンスポーツクラブ(大津市)で、コーチ陣や大橋選手と接点のある生徒らがテレビ観戦した。

 彦根イトマンで大橋選手と一緒に練習したことがあるという長浜北高1年の多林萌衣さん(16)は「思い切り泳ぐ姿がかっこよかった。悠依ちゃんのような、疲れを感じさせない泳ぎを目標に頑張りたい」と話した。

 大橋選手の母校・草津東高1年の中沢 虹香にこ さん(16)は「宿題を見てくれるなど明るく話しかけやすい人だけど、練習や試合だと真剣な表情に変わる。悠依ちゃんのように最後まで逃げ切る力をつけるため、体幹トレーニングに励む」と誓っていた。

「レース後の笑顔に涙」 地元・彦根

 大橋選手の地元・彦根市では、市民らから喜びの声があがった。

 大橋選手が在籍した彦根イトマンスイミングスクールの女性スタッフ(57)は、幼いころから見守ってきたといい、「悠依ちゃんのレース後の笑顔に涙、表彰台での涙を見てまた涙です。彦根に戻った時にはよく顔を出してくれるので、次に会えたらハグをして祝福したい」と声を弾ませた。

 商業施設「ビバシティ彦根」の大型テレビで観戦した市内の女性(76)は「金メダルはほんまにうれしい。彦根の誇り」、一緒にいた女性(73)も「新型コロナで五輪開催が心配されたけれど、地元から金メダルが出て元気が出た」と笑顔を見せた。

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