<東日本大震災11年>未来守る知識 伝えたい

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草津で13日 防災研究会

被災地で撮影した写真を見ながら「これからも防災の知識を深めたい」と話す内山さん(左)と西野さん(守山市で)
被災地で撮影した写真を見ながら「これからも防災の知識を深めたい」と話す内山さん(左)と西野さん(守山市で)

 高校在学時に毎月、東北の物産を販売して東日本大震災の被災地の復興を支えるボランティアに励み、被災地にも足を運んだ2人の大学生が13日、草津市内で開かれる防災関連の研究会で体験を発表する。大学でも防災サークルで活動し、防災士の資格取得を目指す2人は「関西でも避けて通れない大災害に備え、防災の知識を伝えていきたい」と決意を新たにしている。未曽有の大震災から11日で11年。(藤井浩)

復興支援の学び 立命大生発表

 2人は立命館守山高(守山市)の卒業生で、ともに立命館大2年の内山歩奈さん(20)(大津市)と西野初音さん(20)(京都市)。

 高校で、学内のボランティアサークル「Pray For Japan project」に参加。宮城県石巻市から取り寄せた鯨やサバの缶詰を毎月、彦根市内の朝市で販売し、被災した現地の水産加工業者を応援した。

 2年の冬には石巻市を訪問。北上川を逆流した津波にのまれ、児童・教職員の計84人が犠牲になった市立大川小学校で、震災遺構の校舎を見学した。現地の講演会にも参加。「避難所のストレス緩和に皆で取り組める娯楽が必要」「行政職員に任せきりにせず、力仕事や弱者の世話など被災者もできることをすべきだ」といった避難生活の体験談にも耳を傾けた。

 こうした経験を課外活動の成果として学校で報告した。内山さんは「壁がなくなった校舎を見て、津波の恐ろしさが身にしみた」といい、西野さんも「避難所は人手不足で物資が届かないなど、想像以上に過酷だと知った」と振り返る。

 卒業直前の2020年3月、立命館大でのシンポジウムで成果を発表する予定だったが、コロナ禍の影響で中止に。2年を経て今回、規模を縮小し、13日に「『3・11』後の避難施設整備を考える」と題した研究会として開催されることになった。

 研究会では、元石巻市立中学校の校長で同県山元町の防災拠点「山下地域交流センター」前所長の岩佐勝さんが「想定外を減らすために」と題して基調講演する。内山さんと西野さんは、クイズを織り交ぜ、「ラップが万一の際の応急手当や防寒に役立つ」などの豆知識を紹介。平時の避難訓練の大切さも強調する。

 2人は「滋賀や京都もいつ大地震に襲われるかわからない。頭の片隅にあれば自分やほかの人の命を救えるかもしれない知識を伝えたい」と話している。

 研究会は午後2時から、草津市大路のキラリエ草津で開催。参加申し込み不要、無料。問い合わせは主催者の志麻克史さん(090・5977・9504)。

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