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投票「必ず行く」76%
10日投開票の参院選は、読売新聞社が1~3日に実施した世論調査に取材を加味し、滋賀選挙区(改選定数1)の情勢を分析した結果、再選を目指す自民党現職の小鑓隆史氏(55)が優位に立っている。無所属新人の田島一成氏(60)、共産党新人の石堂淳士氏(48)、政治団体「参政党」新人の片岡真氏(30)、NHK党新人の田野上勇人氏(57)は懸命に浸透を図っている。ただ、一定数の回答者が投票する候補者や政党名を挙げておらず、今後の情勢には流動的な要素が残る。
■選挙区情勢
小鑓氏は、自民支持層と推薦を受ける公明党支持層の8割強を固めた。日本維新の会支持層の4割強にも浸透しているが、無党派層の支持は約2割にとどまった。年代別では30歳代と60歳代では5割が支持し、職業別では農林水産業の7割、給与所得者と専業主婦の約5割の支持を得ている。
小鑓氏は「責任与党」として景気対策や安全保障政策などに取り組むことを訴えており、景気・物価高対策を重視する人の5割、外交・安全保障を重視する人の6割強が支持している。
田島氏は、推薦を受ける立憲民主党支持層の8割強を固めた。維新支持層の2割強に浸透している。無党派層からは候補者の中で最も高い3割強の支持を得ている。

田島氏は「物価高に有効な対策を講じていない」と岸田政権を批判し、与党の対抗勢力の存在感を高める必要性を訴えているが、「景気・物価高対策」重視の支持が2割にとどまる。一方、社会保障や教育・子育て支援を重視する人の3割強の支持を得た。
石堂氏は共産支持層の8割近くを固めている。
■内閣、政党支持率
比例選の投票先政党では、自民が先行しており、次いで維新となっている。さらに立民、共産、公明、国民などと続いた。
岸田内閣を支持するかどうかは「支持する」が49%で、「支持しない」の34%を上回った。
年代別では40、50、60歳代と70歳以上では支持が不支持を上回った一方、30歳代では不支持が多かった。
支持政党別では自民支持層の81%が岸田内閣を支持したが、無党派層は不支持が46%と、支持の22%を上回った。維新支持層は、支持(42%)と不支持(41%)がほぼ
政党支持率は自民が37%で、維新16%。立民9%、共産6%、公明4%、国民3%などと続き、「支持政党なし」は17%だった。
■有権者の動向
参院選への関心は「大いにある」、「多少はある」と答えた人の合計は81%となった。投票に行くかどうかでは、「必ず行く」が76%、「なるべく行くつもり」が21%だった。
重視する政策では景気・物価高対策が38%、社会保障が21%、外交・安全保障が14%、教育・子育て支援が9%、憲法改正が6%、原発などエネルギー政策が5%、新型コロナウイルス対策が3%だった。
候補者 届け出順(改選定数1候5)
石堂 淳士 48 共新
小鑓 隆史 55 自現《1》
田野上勇人 57 N新
田島 一成 60 無新
片岡 真 30 諸新
<注>敬称略。投票日現在の年齢、党派、新旧、当選回数