県内企業 地域色で勝負・・・「就活」解禁

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企業担当者の説明に聞き入る島根大の学生たち(5日、松江市で)
企業担当者の説明に聞き入る島根大の学生たち(5日、松江市で)

 ◇「低離職率」「暮らし密着」PR

 来春の大学卒業予定者らを対象とした企業の採用活動が今月、解禁され、県内でも本格的な「就活」が始まっている。就職戦線の「売り手市場」が続く中、県外企業のアプローチが強まる一方、県内企業は地方企業の利点などをPRして人材確保に努める。都市部の人手不足が地方の人材流出に拍車をかける恐れがあり、県などは県内企業への就職を支援する取り組みを進める。(佐藤一輝)

 今月5日、松江市の「くにびきメッセ」は、就活用のスーツを着込んだ学生たちの熱気にあふれた。島根大が4、5両日に開催した同大生対象の企業合同説明会には202社が参加。各ブースでは学生たちが担当者の説明に聞き入り、熱心にメモを取り、次々に質問していた。

 同大キャリアセンターによると、恒例の説明会には今回、約250社が参加を申し込み、初めて参加企業の抽選が行われた。県外からは製造業や小売業など、参加企業の8割ほどを占めた。特に大阪など近畿圏からの申し込みが増え、同センターの担当者は「人手不足の中、都市部の企業の地方大学への注目度の高まりを感じる」と語る。

 県内企業も守勢に回るばかりではない。説明会に参加した「出雲村田製作所」(出雲市)で採用を担当する大竹敏一さん(50)はブースを訪れた学生たちに、新卒社員の離職率が低いことを強調。「優しい気質の社員が多い」とアピールした。大竹さんは「仕事内容に加え、働きやすさなども伝えたい」と語る。

 ホームセンターを展開する「ジュンテンドー」(益田市)の藤原光憲さん(47)は全国チェーンと比べて出店範囲が広くない分、地域の細かいニーズに応えた品ぞろえが可能だと説明。「金太郎あめのような品ぞろえになりやすい大手と違い、要望を吸い上げ、地方の暮らしに密着できるホームセンターです」と力を込めた。

 総合理工学部の男子学生(22)は「出身地の近畿圏で就職先を探していたが、県内にもいい企業があることが分かった。やりがいをもって仕事をできるかどうかを重視して選びたい」と話していた。

 一方で、「東京に出て、多くの人とかかわる環境で仕事をしたい」(総合理工学部男子学生)との声も聞かれた。

 行政なども、県内企業の人材確保を後押しする。

 公益財団法人「ふるさと島根定住財団」内で県内企業への就職を支援する「ジョブカフェしまね」は、14日の浜田市の県立大を手始めに、17日に大阪市、24日には広島市で県内企業の合同説明会を開催する。

 県は18年度、島根大や県立大などと連携し、就職活動が本格化する前に県内企業の担当者が大学などに出向き、仕事の内容ややりがいを説明する事業を始める。関連費用1776万円を当初予算案に盛り込み、県雇用政策課は「知名度は低くても魅力のある県内企業を早くから知ってもらい、就職活動の際に選択肢の一つにしてもらいたい」としている。

 ◇島大生就職 県外7割

 ◇高い知名度選ぶ傾向

 島根大キャリアセンターによると、昨年度の同大卒業生の就職先は県内企業が3割、県外は7割。同センター担当者は「売り手市場の中で、県内企業に比べて知名度の高い東京や大阪の大きな企業に、学生の目が行きがちになる」と語る。

 島根労働局によると、今春の新卒予定者の就職活動では、最終盤を迎えた今年1月末現在でも県内の大学・大学院に対する求人数が1万2810人に上り、前年同期比で3373人増加。このうち、県内求人数は392人で同8.6%増だったのに対し、県外からは1万2418人で同36.8%増となった。同労働局職業安定課は「県内外を問わず、求人の増加傾向は当面続くだろう」とみている。

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11908 0 NEWS EYE 2018/03/15 05:00:00 2018/03/15 05:00:00 企業の担当者らの説明を熱心に聞く学生たち(松江市のくにびきメッセで) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180314-OYTAI50009-1.jpg?type=thumbnail

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