近況 島の親に知らせて

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はがきに記載されている「ふるさと通信」の文面を紹介する吉野巡査長(浦郷署で)
はがきに記載されている「ふるさと通信」の文面を紹介する吉野巡査長(浦郷署で)

 

浦郷署 島外の子らにはがき

 

巡回の様子紹介 感謝の声も

 西ノ島町、海士町、知夫村を管轄する浦郷署は、特殊詐欺などの被害を防ごうと、島内に一人暮らしをしている高齢の親を持つ島外の子どもらに、こまめに親と連絡をとるよう呼び掛けるはがきを送り、心配事を相談しにくいという親と子どもの間を取り持つ。年1回送る「ふるさと通信」と名付けたはがきには、パトロールに合わせて実家に立ち寄り、声掛けしていることも紹介。同署には、はがきを受け取った家族から、見守りへの感謝の声が寄せられている。(佐藤祐理)

 3町村の高齢化率(2017年10月)は、西ノ島町が43・5%、海士町が39・7%、知夫村48%と、県平均の33・6%を大幅に上回る。子どもたちは、進学や就職で都会などに出ると、なかなか島に帰省できず、結婚後はさらに島に残った家族と顔を合わせる機会が少なくなるという。

 同署は巡回連絡などで各世帯を訪問し、近況を把握したり、特殊詐欺や交通事故に遭わないように声掛けをしたりしている。しかし、島に残った高齢の親は、遠くの子どもに心配をかけまいと、悩み事があっても黙っており、トラブルがあっても警察などに相談しない傾向があるという。

 そうしたことから、同署は本土などにいる子どもに、島で暮らす高齢の親の近況を知らせ、こまめに連絡をとってもらおうと、2017年12月から年1回、「ふるさと通信」を送ることにした。

 各島の駐在所員と同署地域係の計7人が、17年12月に約50枚、18年12月には約30枚を送った。17年のはがきには親の顔写真を載せていたが、「気恥ずかしい」と遠慮をする人が多かったため、18年からは担当の警察官の写真と名前を入れている。

 はがきを受け取った子どもからは、「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と同署に電話が寄せられたという。知夫村に母親がいる松江市内の男性からは、「きょうだいで交代して面倒をみに帰っているが、大変心強い。特殊詐欺や事故に遭わないように声を掛けていきたい」などと記された年賀状が知夫駐在所に届いたという。

 同署地域係の吉野慎太郎巡査長(34)は「はがきをきっかけに親子で会話が増え、家族の絆が深まってくれればうれしい。高齢者が安心して暮らせるよう、島の治安を守っていきたい」と話している。

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