<外国人材@島根>日本人も言葉学び壁低く

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安来の物流会社 実習生、パーティー開き交流

 外国人材の受け入れを拡大する出入国管理・難民認定法(入管難民法)が今年4月から改正される。県内でも外国人労働者の増加が見込まれる中、すでにベトナム人が働いている安来市伯太町の物流会社「L物流」で、受け入れの課題を探った。(中瀬有紀)

 同社の敷地内に新築された平屋に近づくと、にぎやかな声が聞こえた。同社が技能実習生として受け入れている19~30歳のベトナム人女性8人が暮らす寄宿舎だ。風呂場やリビングなどが共同スペースで、部屋は2人1組だ。訪れた8日正午頃は、仕事を終えた3人が、台所で歌いながら昼食の準備をしていた。

 「お金がほしかったし、日本語の勉強もできるから来たの」。昨年9月に来日したグェン・ティ・ゴック・マイさん(25)は来日の理由を話す。仕事は午後9時から約8時間。コンビニエンスストアに配送する商品の仕分けが仕事だ。「日本人は親切だし、楽しい」。習得中の日本語を一生懸命ひねり出して語ってくれた。春には日本語の検定試験を受ける予定で、仕事の合間に勉強に励む。

 同社は、仕分けのほか、仕分けした商品をコンビニエンスストアに配送する業務などを行い、中国5県と大阪にある営業所で計約500人が働く。伯太町の本社敷地内にある営業所では、仕分けをする33人のうち、8人が技能実習生のベトナム人女性だ。

 同社が技能実習生を受け入れ始めたのは2017年9月。久保徳明社長(44)は「求人を出しても人が集まらず、人手が足りない」と理由を話す。物流業界でも近年、働き方改革で労働時間短縮に努めるようになったことなどが要因という。「一人一人の労働時間が短くなった分、人を増やさなくてはいけない。その上、労働人口も減っているから人手は常に足りない」

 技能実習生たちを指導する伯太営業所の石橋映子所長(46)は「コミュニケーションが一番課題だ」と話す。商品の梱包こんぽう方法や、仕分け方などを身ぶりを交えて説明するが、なぜそうするのか理由を伝えられず、もどかしさが募る。約3万円の翻訳機も導入したが、精度は低く、使い物にならなかったという。

 言葉の壁を少しでも埋めようと、同社では今年1月から毎週水曜に2~3時間、島根大のベトナム人留学生を講師に招き、日本人社員がベトナム語を学び始めた。社員たちは仕事の合間に、発音をベトナム人たちに教わるなど、仲は深まりつつある。

 ベトナム人たちも2月4日昼、同国の旧正月を祝うパーティーを初めて主催。ベトナム料理を日本人社員に振る舞い、交流を深めた。

 「ベトナム人は素直で勤勉。お互いにとって少しでもいい環境作りをしていくことは、今後どんな国の人が来ることになったとしてもプラスになる」と久保社長。今後、技能実習生と日本人社員の「つなぎ役」として、日本語を話せるベトナム人3人を正社員として雇用する予定だ。

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