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「富田山荘」無期限休館へ

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 安来市方針 4月から

 温泉「憩いの家」で継続

 安来市は、国史跡・月山富田城跡近くにある市有温泉施設「富田山荘」について、今年4月から無期限で休館とする方針を決めた。利用客の低迷で業績悪化が続いたことに加え、近年は施設の老朽化や泉源の湯量減少にも直面。コロナ禍の長期化で収支改善が見込めないことも影響した。市は施設の建物自体は残し、今後の活用方法を模索する。(林興希)

 富田山荘は、旧広瀬町が1978年に開設。当初は宿泊、研修のみの施設だったが、開設から20年を経て温泉設備も整備された。旧町の街並みを見渡せる月山南側の好立地にあるほか、天守閣を模した外観で地域のランドマークとして、親しまれてきた。

 合併後の2006年には、指定管理者制度を導入。一般財団法人「夢ランドしらさぎ振興事業団」が、富田山荘を含む市内5施設の運営を担ってきた。ただ同山荘では、07年度に5万7230人だった年間利用客が、4年後には3万人台にまで減少。客足は一時回復したが、19年度に再び4万人を割り込み、20年度はコロナ禍が追い打ちをかけた。

 さらに、1995年に1分あたり370リットルだった泉源の湯量は、昨年6月には85リットルまで減っている。こうした問題を受け、市は温泉施設の運営見直しを検討。昨年3月時点では、同じ泉源を利用する温泉施設「憩いの家」を同6月末に閉館し、富田山荘の営業は継続するとしていた。

 市商工観光課は判断について、「富田山荘は立地の良さに加え、浴場スペースも広く、飲食もあり、憩いの家よりも誘客が見込めると判断した」としている。

 しかし、富田山荘もコロナ禍で利用客が激減。4月以降は宿泊と宴会の受け入れを休止しており、20年度の年間利用客が1万4000人台まで落ち込む見通しとなった。累積赤字も4900万円以上に膨れあがる見込みで、市は施設の営業継続は困難だと判断した。

 一方、地元住民からは「温泉を残してほしい」との声も上がっており、市はすでに閉館している憩いの家の営業再開を一転して決定。修繕工事などを実施した上で、7月1日から開館する方針だという。また、富田山荘の建物は残し、活用方法を検討していく。

 方針は今月12日の市議会全員協議会で了承された。市議からは「致し方ない」との意見が多かった一方、一部からは「地域の利用者は多く、(富田山荘を)存続させるべきだ」との意見も出ていた。

 同課は「コロナ禍の収束が見通せないことが、決め手になった。地域のランドマークでもあり心苦しいが、有効な活用策をしっかり考えていく」としている。

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