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美少年 松江へいざなえ

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鈴木さんがデザインを手がけた音声ドラマに登場するキャラクターたち=鈴木さん提供
鈴木さんがデザインを手がけた音声ドラマに登場するキャラクターたち=鈴木さん提供

 県立大生が音声ドラマ

 神社伝承からキャラ着想

 松江市に若い世代の女性観光客を呼び込もうと、県立大の女子学生がオリジナル音声ドラマの制作を始めた。地域に伝わる伝承を擬人化した美少年キャラクターが複数登場する内容だ。4月の公開を目標に掲げ、「松江観光の新たな切り口に」と期待を込めている。(阪悠樹)

 企画したのは、県立大短期大学部1年の鈴木彩女さん(21)。横浜市出身だが、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、1850~1904年)をモチーフにしたキャラクターが活躍するゲーム「文豪とアルケミスト」をきっかけに八雲のとりこに。高校卒業後は音楽学校に通ったが、在学中に「もっと八雲のことを知りたい」と、松江にある同学部への進学を決めた。

 音声ドラマは昨年夏頃、八雲の著作に登場する松江城山稲荷神社(殿町)にまつわる伝承を知ったことに着想を得ている。

 伝承は、松平松江藩初代藩主・直政の夢に美しい少年が現れ、「住む場所を作ってくださるなら、火事からお守りします」と告げた――との内容。この出来事を契機として、直政が建てたのが同神社とされる。

 この伝承から、鈴木さんは「美少年が守る町・松江」のイメージを膨らませた。さらに、若者らの間で流行するアニメゆかりの地を訪れる「聖地巡り」などを念頭に、「美少年が松江を舞台に活躍する作品があれば、若い女性が来るきっかけになるかも」と考えた。

 制作費はインターネット上のクラウドファンディング(CF)で募り、1月末までの1か月余りで16万5000円を集めた。大学の支援も取り付け、舞台となる市内の風景を取材するなど、制作に乗り出した。

 音声ドラマは4月に公開する予定。神社の境内にあるキツネの石像から連想した2人のキャラクター、「白珠玉しらたま」と「黒魅津くろみつ」が、謎解きに挑むという。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開するため、音声ドラマに添える挿絵の制作も進めており、絵を描く趣味もある鈴木さんが自身で手掛ける。声優陣はプロが務める予定で、鈴木さんは「八雲のオープンマインドに倣い、ミステリアスだけど、同時に温かみもある作品にしたい」と語った。

「文豪とアルケミスト」に登場する小泉八雲(c)2016 EXNOA LLC
「文豪とアルケミスト」に登場する小泉八雲(c)2016 EXNOA LLC

 「文アル」効果県内でも

 「美少年キャラクター」などを生かして観光客を取り込もうとする動きは、全国各地で広がっている。

 鈴木さんが八雲に関心を持つきっかけとなったゲーム「文豪とアルケミスト」(文アル)はその一つだ。ゲームはスマートフォンやパソコン向けで、八雲をはじめ、夏目漱石や芥川龍之介といった実在した文豪をモチーフとした美少年、美男子が数多く登場。各地の記念館などで、キャラの等身大パネルなどを展示する試みが拡大している。「一緒に写真を撮りたい」と遠方から足を運ぶファンも多く、約30施設で実施された。

 県内でも小泉八雲記念館(松江市)で昨年11月から約3か月間、キャラのパネルを展示。コロナ禍で来場客数に大幅な伸びはなかったが、県外から熱心なファンが訪れ、「文アル」効果はあったという。

 八雲のひ孫にあたる小泉凡館長(59)は、「いろいろな楽しみ方があっていい。若い人が文学に関心を持つ入り口として、好感が持てる」と語り、ゲームに登場する八雲を「本人よりかなりイケメンだと思う」と評していた。

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1917668 0 ニュース 2021/03/18 05:00:00 2021/03/18 05:00:00 2021/03/18 05:00:00 鈴木さんがデザインを手がけたキャラクターたち https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210317-OYTNI50020-T.jpg?type=thumbnail

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