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川本でテレワーク 奨励賞

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オトラボを「地域を盛り上げる場にしたい」と話す金築社長(川本町で)
オトラボを「地域を盛り上げる場にしたい」と話す金築社長(川本町で)
落ちついた明るい雰囲気のオトラボで働くワーカー(川本町で)
落ちついた明るい雰囲気のオトラボで働くワーカー(川本町で)

 「Willさんいん」 登録73人 業務拠点 交流の場に

 川本町でテレワーク事業を進める情報サービス会社「Willウィルさんいん」(本社・松江市)が、一般社団法人「日本テレワーク協会」によるテレワーク推進賞の奨励賞を県内で初めて受賞した。中山間地域の同町で、働き手(ワーカー)の生活スタイルに応じて仕事をマッチングし、業務拠点が交流や学びの場にもなっている点などが評価された。(佐藤祐理)

 推進賞は、時間と場所を有効活用できるテレワークの普及に向け、同協会が21年前に創設。先進的な実践事例を基に、今回は16企業・団体が受賞し、同社はテレワーク促進部門で選ばれた。

 邑智郡の中心となっている同町には、国や県の出先機関や企業の支店が多い。ただ都市部と異なり、転勤者の配偶者や子育てなどで時間的な制約がある人は、選べる仕事が限られ、働きづらいのが実情だという。

 こうした状況を改善しようと、同社は町と連携し、合宿所だった町有施設に事業の推進拠点「かわもとテレワークスペースOTOオトLaVoラボ」を整備。町から施設を借りる形で2018年から運営している。

 オトラボには、町内や近隣に住む子育て世代や農閑期に働きたい人など20~60歳代の73人が登録。同社が受注した業務について、パソコンでの画像加工や文章執筆など、チームを作って時間を分け合いながら進める。ITに詳しくなくても、先輩ワーカーから教わりながら知識や技術を身に付けられるように工夫しているほか、町内にある高校の就業体験も受け入れる。

 また拠点での業務を基本としており、コロナ禍で小学校などが一斉休校した昨年春は、子どもを連れて出勤できるようにもした。

 金築理恵社長は「ワーカーさん同士が、オトラボで顔を合わせることで、情報交換やコミュニティーの場にもなっている」とし、「子育てなどで離職しても、社会や仕事との関わりがあれば、次のステップにつながりやすい」と強調する。

 オトラボでは現在、ワーカー同士で話し合い、町のふるさと納税の返礼品などを考案しており、「ワーカーさんが新たな仕事を創り、地域を盛り上げていけるような場になればと思う。地元の子たちがICT(情報通信技術)に触れられる機会も設けたい」と意気込む。

 一方、町は、18年に41人だった登録ワーカーが今年3月末には73人と増加したことなどを受け、今後もテレワーク需要が増すと想定。今年度は、テレワークを検討する企業の視察経費や、事務所開設のための施設改修費や通信環境整備費などを支援する。進出意欲のある企業が現れた場合に、事業の進展に応じて補正予算案に計上するという。

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2096610 0 ニュース 2021/06/03 05:00:00 2021/06/03 05:00:00 2021/06/03 05:00:00 オトラボを「地域を盛り上げる場にしたい」にしたいと話す金築社長(川本町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210602-OYTNI50013-T.jpg?type=thumbnail

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