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<松江火災3か月>住宅再建 半数望む

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がれき撤去が完了した火災現場(6月30日、松江市で)
がれき撤去が完了した火災現場(6月30日、松江市で)

 被災12世帯 市の具体的計画まだ

 松江市島根町加賀で4月1日に発生した大規模火災から今月1日で3か月となった。消防などの調査は続くが、焼失面積が広く、出火原因の特定には至っていない。市は被災者支援のほか、意向調査も開始。半数以上が住宅の再建を希望するが、「計画が示されないと将来を描けない」との声も聞こえる。(門間圭祐)

 松江署は6月3日、被災建物を含む焼失面積が計約2500平方メートルに上ったと発表。4月8日に発表された山林の焼失面積約2000平方メートルと合わせ、全ての焼失面積が確定した。被災建物は全焼22棟、部分焼2棟、ぼやが8棟。被災世帯数は16世帯となった。

 火災で発生し、現場に 堆積たいせき した大量のがれきは、市によって取り除かれ、市有施設「マリンハウス加賀」を除く宅地部分の撤去は6月末までに完了した。

 一方、被災住民の生活再建に向け、市営住宅や義援金などの支援も、市が主導して続けられている。火災翌日から受け付けが始まった義援金は、12世帯を対象として5、6月に2回配分され、計約4160万円が届けられた。市は3回目の配分も検討している。

 被災後に集まる機会を失った住民同士の交流も、少しずつ回復している。

 現地に開設され、約2か月間、被災住民を支援してきた市災害ボランティアセンターは6月15日に閉所。前日の14日には、関係者に感謝を伝えるため、被災住民約10人がセンターに集った。自宅が全焼した金津幸夫さん(81)は、「火災後、誰がどこに住んでいるのか、分からなくなった。久しぶりに顔を合わせることが出来た」と喜んだ。

 7月25日には、住民の交流機会を少しでも増やそうと、市の保健師や市社会福祉協議会などが中心になり、被災世帯を含む地区住民全てを対象に、健康相談や茶話会を行う「つながりサロン」が開催される予定だ。

 住宅再建に向け、被災住民の意向調査も進む。市は5月31日から12世帯を対象に調査を実施した。

 調査によると、住宅を再建する意向について、7世帯が「あり」と回答。2世帯が「なし」、3世帯は「未定」とした。また、「あり」とした世帯のうち、4世帯は「元の場所」、3世帯が「島根町内」での再建を希望した。このほか、現地に市営住宅の建設を希望する声や、住宅再建に向けた資金面の不安などの意見が寄せられた。

 市は、8月中旬までに2回目の調査を行う予定だが、金津さんは「具体的な計画がないと、再建を希望するかしないか、はっきりと決められない。市から計画が示されれば、被災者の気持ちも変わってくるのではないか」と語った。被災地域の復興への道のりは、まだ始まったばかりだ。

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2175239 0 ニュース 2021/07/03 05:00:00 2021/07/03 05:00:00 2021/07/03 05:00:00 がれき撤去工事が完了した火災現場(松江市島根町加賀で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210702-OYTNI50045-T.jpg?type=thumbnail

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