美郷町 オンライン診療・・・告知端末活用 薬は郵送

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オンライン診療に利用する告知端末。画面に触れて操作する(美郷町役場で)
オンライン診療に利用する告知端末。画面に触れて操作する(美郷町役場で)

 通院患者と実証実験へ

 美郷町は町内の希望する家庭に設置された「告知端末」のテレビ電話機能を活用し、オンライン診療の実証実験に向けて準備を進めている。希望する患者は、町立の君谷診療所の医師に端末を介して診察してもらい、必要な薬は郵送される。対面診療と組み合わせながら、町は利便性を高めるサービスのあり方を探る。(佐藤祐理)

 告知端末は町が検診情報などを音声で伝えるために希望者宅に導入。現在は、町内の大半にあたる約1800世帯に設置されている。端末を使用して約10年が過ぎ、老朽化したことから、今年7月までに更新された。

 従来の端末では決まった時間に、町からのお知らせを音声で流すのみだった。一方、新端末はモニター付きで、テレビ電話機能もあり、所有者同士の通信が可能になった。インターネットに加入していなくても利用できるため、高齢者でも使いやすい。

 町内は高齢化率48%で、公共交通が少ない上、免許返納により医者通いが難しくなる住民が増えると予想されることから、町は、オンライン診療に着目。君谷診療所に定期的に通う患者のうち、同意が得られた人を対象に試験導入を決めた。

 まずは、オンラインと診療所での対面診療を交互に行う予定だ。患者は、対面診療の際に、次回のオンライン診療の予約を入れ、予約当日は、自宅の端末前で待機する。予約時間になると、診療所側から連絡が入り、医師とテレビ電話でやりとりする。

 医師は診療所でタブレット端末越しに診察。新端末はテレビにも接続できるため、患者側は大きな画面で医師の表情を見ながらやりとりすることも可能だ。薬が必要な場合は、院内で処方され、自宅に郵送される。支払いは次回の来院時にまとめて行う仕組みだ。

 新端末は、スマートフォンを持っている町外の親族ともテレビ電話で通話が可能。利用は親族に限られており、希望者は町への申請が必要だが、親族であることが確認されれば、スマホのアプリを使って顔を見ながらやりとりができる。コロナ禍で町外からの訪問が難しい人も、「オンライン帰省」を楽しめるという。

 町情報・未来技術戦略課の蔵重淳司課長補佐は、「ICT(情報通信技術)を生かして住民同士のつながりが深まり、安心して暮らせる環境をつくりたい。美郷に住んでいて良かったと感じてもらえるように、新たなサービスの提供も考えていく」としている。

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2551202 0 ニュース 2021/11/27 05:00:00 2021/11/27 05:00:00 2021/11/27 05:00:00 テレビ電話機能も備えられたIP告知端末。画面に触れて操作するだけなので、高齢者にとっても使いやすい(美郷町役場で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/11/20211126-OYTNI50016-T.jpg?type=thumbnail

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