「ケチ」とは言わせない! 返礼品充実へ 送料負担

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来年度松江市 ふるさと納税 巻き返し

 ふるさと納税の返礼品にかかる送料を巡り、松江市が、来年度から初めて予算化する方針を固めた。これまでは返礼品の調達費の一部として計上していた。国が2017年度に返礼品の調達費を寄付額の「3割以下」に抑えるルールを設けた後もこれに含め、この結果、返礼品がほかの自治体よりも見劣りして近年の寄付額が低迷する事態に。送料を保証することで内容を充実させ、巻き返しを図る考えだ。(阪悠樹)

 市は、返礼品を提供し始めた2010年度当初から、送料を調達費に含めるよう事業者に説明。「3割以下」のルールが設けられた後も同様の対応を取ってきた。読売新聞の取材では、道府県庁所在市46市で送料を一律で調達費に含めているのは、ほかに徳島市や横浜市など4市だけだった。

 松江市への寄付額は、08年度が628万円で46市中18位。その後は20位前後で推移し、31位となった16、17年度以降、右肩下がりに。20年度の寄付額は8400万円と08年度の10倍超となったものの、PRに力を入れる他市よりも桁違いに低く、過去最低の43位となった。

 市は要因の一つについて「調達費に送料も含まれることで、他の自治体より返礼品が見劣りしているため」と分析。22年度予算案に、送料分の数百万円を盛り込むことを決めた。

 1万円の寄付で地元特産の柿2キロ・グラムを贈る道の駅本庄企業組合の安部寿鶴子専務理事(63)は「送り先までの距離によって送料は異なるものの、仮に1000円だとすると、2キロが限度。市が送料を負担してくれれば、3キロ程度まで増やすことも検討できると思う」と喜ぶ。

 一方、宍道湖産の冷凍しじみを贈る「平野缶詰」の平野靖雄社長(59)は「『松江はケチ』と思われたくない」と「3割相当」の返礼品にこだわり、送料を会社の“自腹”で負担してきた。やはり人気がある返礼品の一つになっており、「市が負担してくれれば助かる」と歓迎する。

 「これまでは、ケチと言われても仕方がなかった。全国から寄付先に選んでもらえるよう、対応を改めたい」と市の担当者。総務省市町村税課は「返礼品は応援してくれる寄付者に感謝を示すために贈るもの。せめて送料は自治体が支払う方が自然だ」としている。

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