ピアノ協奏 夢かなう

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本番に向けて練習する山藤さん(江津市で)
本番に向けて練習する山藤さん(江津市で)

江津の山藤さん 中学の頃から

山陰フィルと15日 「音つくりあげたい」

 江津市波子町の薬局経営、山藤法子さん(75)が15日、同市でアマチュア楽団「山陰フィルハーモニー管弦楽団」と共演する。音楽教諭だった父に習ったピアノは、両親を 看取みと った後に再び生きる力を与えてくれた希望そのもの。中でも管弦楽との共演は、中学生の頃から抱き続けてきた夢だったという。「間の取り方や音のバランスを楽しみたい」と意気込む。(佐藤祐理)

 山藤さんは、大阪市内で音楽教諭をしていた父の影響で、幼少期からピアノを始めた。薬剤師の道に進んだ後もピアノが忘れられず、38歳で大阪音楽大短大部に入学。卒業後は母の故郷でもある江津市で家業の薬局を手伝いながら、ピアノ教室で生徒を指導してきた。

 だが50歳代の半ば頃から両親の介護に当たるようになると、時間的にも精神的にもゆとりがなくなり、ピアノから遠ざかった。2人を看取った後もしばらくはふさぎ込んでしまい、みかねた友人の助言で67歳でピアノを再開したという。

 直後も手指は意外と動いたが、体力的に1回20分の練習がやっと。しかし練習を続け、3年後には「エリーゼ音楽祭」で部門1位を受賞するまでに。現在も朝昼晩、1回40分の練習を続けている。

 協奏曲の魅力を知ったのは、中学生の頃。当時のピアノの先生が2台のピアノで一緒に演奏してくれた。「ピアノは独りよがりの演奏になりがち。でも相手の呼吸を聞きながら演奏すると楽しい」と感じ、憧れを募らせるようになった。

 再開と同時に協奏曲への思いが膨らみ、山陰フィルが共演を快諾した。当日は、バイオリンなどの弦楽器部門のメンバー14人と、協奏曲用にアレンジしたモーツァルトの「ピアノソナタ第16番ハ長調ケッヘル545」を演奏する。

 山藤さんは先月には楽団との音合わせを実施。「終わりまで狂わずに音が合った」と振り返り、「色んな楽器と音をつくりあげることが楽しみ」と話す。山陰フィルの加藤幹雄団長は「地域で活躍するオーケストラとして思いに応えたかった。一緒に盛り上げられれば」とエールを送る。

 ◇

 演奏会は15日午後2時から、江津市総合市民センターで。山藤さんは他にショパンの「幻想即興曲」などを独奏し、楽団による映画音楽の演奏もある。入場無料。問い合わせは山藤薬局(0855・53・0767)。

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