「浜のかきあげや」再開へ 在庫のサクラエビで

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駿河丼(左)と、桜えび、しらすのばらあげ丼(静岡市清水区の由比港漁協で)
駿河丼(左)と、桜えび、しらすのばらあげ丼(静岡市清水区の由比港漁協で)

 サクラエビの不漁で休業していた由比港漁業協同組合直営の「浜のかきあげや」が10月5日から営業を再開する。限られた在庫の中、メニューの変更や値上げで何とか対応する。これから始まる秋漁を前に、加工業者などからは安定的な水揚げを望む声があがっている。

 かきあげやは去年の秋漁で一度も出漁できなかったことから、昨年11月に在庫が底をついて休業に追い込まれた。今年の春漁は、水揚げが約85トンと、過去最低だった昨年の春漁(312トン)より大幅に少なく、ただちに営業を再開しなかった。今回は、春漁のサクラエビなどが加工店に在庫として残っていたことから、漁協が買い取って再開に踏み切った。

 限られたサクラエビを効率的に提供するため工夫しており、営業は年内で土日、祝日に限定した。メニューは値段や内容を一部変更し、名物の桜えびかきあげは、大きさはそのままで、1枚350円から600円に値上げした。サクラエビの「沖漬け」だけでなく、しらすの釜揚げものせた駿河丼(1000円)も用意した。いずれも税込み価格だ。

 漁協の宮原淳一組合長は「資源保護のため、営業日は限られるが、継続できるようにしていきたい」と話している。

 かきあげやの再開は地元にとって朗報だが、サクラエビを巡る状況は依然として厳しい。

 由比桜海老さくらえび商工業協同組合によると、今年の春漁ではサクラエビ1杯あたりにかけられる賦課金が、水揚げが少なかったためほとんど集まらず、組合の運営費が減少した。会費を値上げしたものの、組合の6月決算は赤字になったという。他の地区も同じような状況だといい、池田照夫組合長は「このままの状態が2期続くと、厳しい」と話す。

 由比地区では春漁後、先行きの厳しさや後継者不足で廃業を決めた加工店が数軒あったという。ある加工業者は、価格高騰でサクラエビを減らして販売したが、売り上げは良くなかった。

 注目の秋漁は例年通りなら、10月から始まる。

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797153 0 ニュース 2019/09/16 05:00:00 2019/09/16 05:00:00 2019/09/16 05:00:00 駿河丼(左)と、桜えび、しらすのばらあげ丼(静岡市清水区の由比港漁協で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190915-OYTNI50047-T.jpg?type=thumbnail

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