裾野に未来都市計画 トヨタが発表

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トヨタが裾野で進める「コネクティッド・シティ」のイメージ=トヨタ自動車提供
トヨタが裾野で進める「コネクティッド・シティ」のイメージ=トヨタ自動車提供

 裾野市に世界が注目しそうな未来の都市が誕生することになった。トヨタ自動車が発表した「コネクティッド・シティ(つながる都市)」プロジェクトは、トヨタ自動車東日本(本社・宮城県大衡村)の裾野市にある東富士工場跡地を活用する。先端技術の集積により、県全体の産業活性化につながることが期待される。

 豊田章男社長は記者会見で、「東富士に未来都市を造る。研究者やエンジニア、科学者は様々な技術を自由に試すことができ、ゼロから街全体を造るのは千載一遇のチャンス」と訴えた。

 AI(人工知能)などの最先端技術を活用し、あらゆるモノやサービスをインターネットでつなげる都市づくりだ。道を完全自動運転の車向け、歩行者とスピードの遅い移動手段向けなど三つに分け、編み目のように配置する。

 人々の生活の中で、最適な移動手段を提示するサービス「MaaS(マース)」、住宅用ロボットなどを実証する。燃料電池や太陽光発電の活用で、温室効果ガス排出を徹底的に抑える。

 東富士工場は、トヨタ自動車東日本が生産拠点を東北地方へ集約するため、2020年末で閉鎖予定だ。従業員は約1100人で大半が東北に異動する。生産開始から50年以上、市や周辺自治体の経済を支えていただけに、閉鎖の影響をどう抑えるかが課題だった。

 市は19年度に、「次世代型近未来都市構想」の策定作業を進めていた。少子高齢化や人口減少に伴う地方都市の課題をAI、ロボット、自動運転などを駆使して解決する構想だ。交通弱者対策、介護や農業の自動化といった研究開発を担う企業の誘致を目指そうとしていた。

 こうした中でのトヨタの発表は、市にとって願ってもないことだった。住人は、トヨタやパートナー企業の従業員たち約2000人を想定しており、人口増による地域の活性化も見込める。高村謙二市長は7日、「世界でも類をみない計画は意義深い。トヨタの実証都市と連携しながら、成果を市全域に波及させ、発展のきっかけにしたい」と、強い期待感を示した。

 トヨタは世界中の様々な企業や研究者に実証への参加を呼びかけている。世界最先端の企業が進出すれば、産業へのプラス効果は県内全域に及ぶ可能性がある。川勝知事は、記者団に「新年早々、お年玉をいただいた気分だ」と喜びを語った。

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988793 0 ニュース 2020/01/08 05:00:00 2020/01/08 05:00:00 2020/01/08 05:00:00 トヨタが裾野で進める「コネクティッド・シティ」のイメージ図=トヨタ自動車提供=瀬川大介撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200107-OYTNI50030-T.jpg?type=thumbnail

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