楽曲購入返礼に御朱印

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オリジナルの疫病退散の御朱印を手に支援を呼びかける千葉住職
オリジナルの疫病退散の御朱印を手に支援を呼びかける千葉住職

 新型コロナウイルスの感染拡大で表現の場を失ったミュージシャンを支援しようと、栖足寺せいそくじ(河津町)の千葉兼如住職(45)が、音楽愛好家らに楽曲を有料でダウンロードしてもらい、代金をミュージシャンに全額寄付する取り組みを始めた。ダウンロードの返礼として、今回の取り組みのために描いたオリジナルの「御朱印」を贈っている。

 住職の千葉さんは、元プロのジャズ・サックス奏者で、様々な色の照明を駆使し、シンセサイザーを使ったBGMで法話を述べる「音楽法話」を行っている。寺で開く催しなどには、仲間の音楽家も駆けつけて演奏している。

 そうした仲間のミュージシャンらが感染拡大の影響で苦境に陥っていることを知り、「居ても立ってもいられなくなった」。主たる活動の場であるライブハウスは、密閉・密集・密接の「3密」がそろう場とされ、外出自粛が要請されて早々に閉鎖された。CDなどの制作現場も、密になるため集まることができず、活動は断たれた。

 何とかならないか考えているうち、寺の御朱印を生かせないかと思い至った。“カッパの恩返し伝説”で知られる栖足寺は、伊豆八十八ヶ所霊場三十五番札所で、折々に用意するカッパの絵入りの御朱印が人気を博している。仲間のミュージシャンに限らず、多くの音楽家が、創作のために寄付金を受け取れるダウンロードの仕組みを作り、寺からのお礼として御朱印を拝受できるようにした。

 ダウンロードできる曲は、9月に寺で開催予定の音楽法話「禅プロジェクションマッピング」のために、千葉さんが知り合いの作編曲家湯浅佳代子さんらと制作した「序」や「祈り」など5曲。心の安定をもたらす「禅」の世界を、管楽器やシンセサイザーなどで表現している。音源をデータでやりとりし、レコーディングも顔を合わさず、新たなやり方で制作したという。

 お礼の御朱印は、黒い台紙に「疫病退散、心身安穏」の文字や護身の幾何学模様が描かれ、魔よけの金色が浮かび上がるよう特殊加工されたお釈迦様がデザインされている。今回の取り組みに限定したもので、郵送される。

 今月1日に開始し、既に関東など近県を中心に、約50件のダウンロードがあった。寄せられた感想には、「この時期だからこそ、癒やされた」「元気になれた」などと書かれていたという。

 千葉さんは、「コロナの影響がまだまだ続く中、文化や芸術に向けられる支援は後回しになる。音楽に興味のある人はぜひ楽曲を聴いてほしい」と話している。

 ダウンロード(御寄進)は1250円。詳細は寺のホームページに掲載している。

無断転載禁止
1238536 0 ニュース 2020/05/25 05:00:00 2020/05/25 05:00:00 2020/05/25 05:00:00 オリジナルの御朱印を手にする千葉住職(河津町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/05/20200524-OYTNI50029-T.jpg?type=thumbnail

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