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穏やかな生活今後も 袴田事件差し戻し 「再拘束の不安から解放」 支援者「審理早く」

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自宅で袴田元被告のひげをそる秀子さん(6月、浜松市で)=村瀬駿太郎撮影
自宅で袴田元被告のひげをそる秀子さん(6月、浜松市で)=村瀬駿太郎撮影

 最高裁が「袴田事件」の再審開始を認めなかった東京高裁の決定を取り消し、再び審理するよう差し戻したことを受け、袴田巌元被告(84)の姉・秀子さん(87)は、今後も弟と暮らせることを素直に喜んだ。一方で、最高裁の決定は再審の可否に触れておらず、支援者からは一刻も早い審理を求める声もあがった。

 静岡地裁が再審開始を決めた2014年、袴田元被告は48年間拘束されていた東京拘置所から釈放された。東京高裁は18年に地裁判断を覆し、裁判のやり直しを認めない決定をしたものの、年齢や健康状態を踏まえ、死刑執行の停止と拘束しない措置を認めた。

 袴田元被告は現在、秀子さんと一緒に生まれ故郷の浜松市内で穏やかな生活を送っている。

 数時間もかかることがあるという散歩は、支援者らと一緒だ。その姿は地元の人におなじみとなり、声をかけられると帽子を取って手をあげて応じている。秀子さんは、「(元被告の)巌が街中を堂々と歩いているけども、みんな応援してくれている。だから、あえて外に出している」と話した。

 今回の決定では、懸念されていた再拘束が現実になることはなかった。秀子さんは記者会見で、「うれしいクリスマスプレゼントです」と笑顔をみせ、「絶対に大丈夫だと思っていた」と力強く話した。

 東京を拠点に30年以上支援を続けている「無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会」の門間幸枝副代表(79)は最高裁の決定について、「再拘束の不安から解放され、闘う時間をもらえた。希望を持っていきたい」と述べた。浜松市内で積極的に支援集会を開いている寺沢暢紘さん(75)は、再拘束がなくなったことに一安心した。そのうえで、袴田元被告が高齢であることを念頭に、「(今後の審理は)時間との闘いだ」と語った。

 最高裁は審理を高裁に差し戻す一方で、静岡地裁が再審開始決定の根拠とした血痕のDNA型鑑定について、信頼性を否定する東京高裁の決定を支持した。今後の審理は、確定判決が「犯行時の着衣」と認定した5点の衣類に付着した血痕の色の変化が争点となる。

 だが、弁護団が会見で「宿題になる」と述べたように、難しい内容になりそうだ。衣類が1年余りにわたりみそに漬けられるという通常では考えられない状況で、色がどうなるかを証明する必要に迫られるためだ。

 弁護団事務局長の小川秀世弁護士は「(袴田元被告が)元気なうちに良い決定が出ると信じているし、我々も頑張る」と述べた。

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1724713 0 ニュース 2020/12/24 05:00:00 2020/12/24 05:00:00 2020/12/24 05:00:00 自宅で袴田巌元被告のヒゲをそる秀子さん(9日午後0時34分、浜松市中区利町で)=村瀬駿太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201223-OYTNI50034-T.jpg?type=thumbnail

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