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    もてぎレースの魅力拡大

    • 「サーキットに来て、レースの楽しい世界を見てもらいたい」と語る曽田社長(ツインリンクもてぎで)
      「サーキットに来て、レースの楽しい世界を見てもらいたい」と語る曽田社長(ツインリンクもてぎで)

    目前疾走スタンド好評

     曽田 浩社長58 モビリティランド

     1997年に茂木町にオープンした「ツインリンクもてぎ」は、自動車やオートバイの国際レースが開催されるサーキットとして、国内のモータースポーツ界を引っ張る存在だ。運営するモビリティランド(本社・三重県鈴鹿市)の曽田浩社長(58)に、施設の活用策や今後の目標を聞いた。(聞き手・松田陽介)

     ◇ 合併で人材交流

     ――鈴鹿を運営していた鈴鹿サーキットランドと合併して10年目になる。

     「合併で人材の交流が進みました。もてぎはモータースポーツ色の強い施設としてスタートしましたが、合併前の2003年にアミューズメント施設『モビリティアイランド プッチタウン』を導入するなど、鈴鹿を参考にしながらモーターファン以外も集めようとしていました。一つの会社になって人材交流も進み、施設全体の集客力を上げようという姿勢が明確になりました」

     ――11年の東日本大震災では施設も被害を受けた。

     「08年のリーマン・ショック後、モータースポーツの観客動員は減り続けており、震災が追い打ちをかけました。もてぎのコースやホテル、ビルも被災したため、休園して補修工事をしました。全面営業を再開できたのは7月2日です。その間はオーバルコースを使用していたインディジャパンをロードレースで開催するなどして乗り越えてきました。再開時には被災地の子供をレースに招待して、みんなで元気を取り戻そうという企画も行いました」

     ◇ 震災の影響

     ――オーバルコースは震災の影響が残っている。インディジャパンは11年に終了したが、今後の活用策は。

     「段差を埋め切れていないため高速走行は難しいので、乾電池を動力源とした車をはじめ、エコ車両の競技などを行っています。完全に補修するには大掛かりな土木工事を必要とするため、なんとか活用できないか頭をひねっています」

     ――昨年、ロードコースがよく見えるように、オーバルコース上に仮設スタンドを作った。

     「10月のモトGP日本グランプリと、11月のスーパーGT開催時に、仮設スタンドを約8400席作りました。普段のスタンドから二輪マシンを見ると遠いので、思い切ってやってみましたが、大変高い評価をいただきました。今年もどこかのタイミングで構築したいと思っています」

     ――鈴鹿はF1開催地として知られている。もてぎならではのレースは何か。

     「二輪の世界最高峰レース、モトGP日本グランプリはレースコースの格付け上、もてぎでしか開催できないので、日本のライダーやファンが集まるレースにしたい。トライアル世界選手権も、もてぎのシンボルのレースにしたい。それに加え、四輪のスーパーGTやスーパーフォーミュラといった全日本クラスの大会を開催します」

     ――11年に終了したインディジャパンを復活させる考えは。

     「米国中心に開催されているレースで、2週間のレース間隔で日本と往復することになるので、チームにとって、非常に厳しい。『もうやらないのか』という声をいただきますが、なかなか厳しいと思っています」

     ◇ 小さな子供も

     ――子供たちにモータースポーツに親しんでもらうためには。

     「サーキットコースには、乗り物を操る喜びや競う楽しさをコンセプトにした遊園地を併設しています。その中で、難しいセクションをクリアして『やった』という喜びを感じてもらうことが、いずれモータースポーツへの興味につながってほしいと思っています。3月21日には、最高速度が時速15キロの電動レーシングマシン『モトレーサー』をモビパークに導入する予定で、小さな子供たちも楽しめるようにしたいと思っています」

     ――今後の目標は。

     「過去最高の動員を達成したいですね。昨年は約67万人が来てくれましたが、リーマン・ショック以前は年間約80万人でしたので、2年のうちにはそれを上回りたい。そのために、レース自体の魅力を上げ、観戦して楽しめる環境を作り、そして認知度を上げたい。広告宣伝に力を入れたこともあって、だいぶ知られるようになってきたと思っています。そして、スポーツで地域を盛り上げることに貢献したいと思っています」

     ◇ ツインリンクもてぎ 1997年、ホンダが鈴鹿サーキットに続いて2番目に開発したサーキット。オーバル(楕円だえん形)コースとロードコースを備える。また、様々な乗り物のアトラクションがある「モビパーク」や、自然体験施設「ハローウッズ」、歴代のホンダ車を展示しているコレクションホール、ホテルなどがある。

     ◇ 今年、もてぎで開催される主なレース(予定、★はオートバイ)

     スーパー耐久シリーズ第1戦(3月28~29日)

     トライアル世界選手権日本グランプリ(4月25~26日)★

     全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦(5月30~31日)★

     全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦(8月22~23日)

     全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦(8月22~23日)★

     世界ツーリングカー選手権日本ラウンド(9月12~13日)

     モトGP世界選手権第15戦日本グランプリ(10月9~11日)★

     スーパーGT第8戦(11月14~15日)

     ◇ 会社概要 1961年、ホンダ系子会社のモータースポーツランドとして設立。62年に社名をテクニランドに変更。同年、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)が完成した。ホンダランドを経て、87年に社名を鈴鹿サーキットランドに変更した。ツインリンクもてぎは91年、ホンダモビリティワールドとして設立され、94年に社名をツインリンクもてぎに変更。2006年に鈴鹿サーキットランドと合併し、モビリティランドに改称した。従業員数は13年3月現在で約900人。

     

     ◇ そだ・ひろし 東京都出身。1979年にホンダに入社し、執行役員や取締役、ホンダノースアメリカ・インコーポレーテッド副社長などを経て、2012年6月にモビリティランド社長。愛車はアコードプラグインハイブリッド。息抜きはランニング。

    2015年02月04日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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