風香り五感で堪能<わたらせ渓谷鉄道>

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春にはハナモモで沿線がピンクに染まる神戸駅
春にはハナモモで沿線がピンクに染まる神戸駅
車両を改装した「列車のレストラン清流」の内部
車両を改装した「列車のレストラン清流」の内部

旅の記念に「鉄印」を出す三つの地方鉄道が走る栃木県。その一つ、わたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市)の鉄印は、県内では通洞駅で入手できる。これからの季節は渓谷の見事な紅葉も楽しめる。

トロッコ列車

 わたらせ渓谷鉄道(わ鉄)は、織都・群馬県桐生市から足尾銅山跡がある日光市まで、渡良瀬川の流れに沿って走る。全長は44・1キロで、全17駅。片道約1時間半の沿線には、美術館などの観光地も多い。一番の魅力は、春はハナモモ(神戸駅)、夏はアジサイ(沢入駅)、秋は紅葉(本宿―水沼駅)と、季節ごとに変化する自然を楽しめることだ。

 注目は、土日祝や観光シーズンに運行されるトロッコ列車。ディーゼル機関車が引っ張る4両編成の「わたらせ渓谷号」と、2両編成の「わっしー号」で、どちらも窓ガラスがない車両があり、列車に揺られながら、自然の風や香りを五感で味わうことができる。

ブランド豚の駅弁 列車の旅のお供には、駅弁も欠かせない。神戸駅(みどり市)に直結する「列車のレストラン清流」は、昭和時代に東武鉄道で使われていた車両(2両)をそのまま利用したレストラン。ここでしか買えない「やまと豚弁当」(税込み1100円)は、群馬県産ブランド豚・やまと豚を焼いてご飯にのせ、その上から1787年創業の醤油蔵「岡直三郎商店」が作る秘伝のたれをかけたぜいたくな一品だ。

歴史的な橋や駅舎

 わ鉄の歴史は1911年(明治44年)にさかのぼる。足尾銅山で産出した銅を輸送するために開通した足尾鉄道が前身だ。その後、路線は国有化され、銅山は73年に閉山。だが、住民の生活にも欠かせない交通手段になっていたため、運営は民間に引き継がれ、89年に現在のわ鉄として生まれ変わった。

 沿線には銅山の各施設や、重機がない明治時代に作られた橋や駅舎など、国の登録有形文化財に認められた38施設も点在する。こうした歴史的価値を後世に伝える役割を新たに担い、わ鉄の列車が今日も走る。

(前橋支局 乙藤秀行)

わたらせ渓谷鉄道で購入できる鉄印帳
わたらせ渓谷鉄道で購入できる鉄印帳

絵柄多彩桐生和紙も

 わ鉄では、品川知一社長が直筆で「わたらせ渓谷鉄道」と書いた全5色(紺、緑、黒、ピンク、水色)の鉄印帳を販売している。色ごとに押してあるスタンプが異なり、わ鉄や足尾鉄道のマーク、わ鉄のマスコット「わっしー君」など様々だ。既に鉄印帳を持つ人は、桐生で古くから台帳用に使われてきた和紙に印字したものを購入できる。

 鉄印帳は、記帳料込みで2500円。印字の和紙は300円。相老駅では紺とピンク、大間々駅では紺と緑、通洞駅ではピンクと水色と黒が購入できる。現在、紺は売り切れで、今月中旬に入荷する。桐生織で作った鉄印帳の専用ケース「ふくさ型」も1250円(各税込み)で販売中。問い合わせは、わ鉄(0277・73・2110)へ。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

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1535931 0 鉄印帳を携えて 2020/10/10 05:00:00 2020/10/17 19:19:26 2020/10/17 19:19:26 春にはハナモモで沿線沿いがピンクに染まる神戸駅(2日午前8時41分、わたらせ渓谷鉄道の神戸駅で)=乙藤秀行撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201009-OYTAI50162-T.jpg?type=thumbnail

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