雄大な自然抜け温泉へ<野岩鉄道>

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 日光市の山間部と福島県の会津地方の間を走る野岩鉄道(日光市)。鉄印をもらえるのは最も南の新藤原駅(同)だ。車窓からは、峡谷や湖など多様な自然美を望むことができ、趣の異なる四つの温泉地が乗客を迎える。

3キロ続く龍王峡

鬼怒川沿いに切り立つ龍王峡
鬼怒川沿いに切り立つ龍王峡
湖の上に架かる橋を渡る車両
湖の上に架かる橋を渡る車両

 新藤原駅で東武鉄道から、会津高原尾瀬口駅(福島県南会津町)では会津鉄道から、それぞれバトンを受け取り、雄大な自然の中を30・7キロ(全9駅)にわたって駆け抜ける。全体の約6割をトンネル、1割を橋が占め、関東の私鉄では唯一、除雪車両を保有している。

 開業は1986年。社名は、栃木県の旧国名「下野国」と、福島県西部の旧国名「岩代国いわしろのくに」から1文字ずつ取った。

 新藤原駅から旅すると、多様な景勝地の始まりは約3キロにわたって続く峡谷「龍王峡」だ。青色に映える清流と、色が異なる巨岩、虹のかかる滝が織りなす景観は、人気のハイキングコースとなっている。

 トンネル内にある湯西川温泉駅を抜けると、眼下には湖が広がり、湖上にかかる橋からは、雄大な山々と合わさった圧巻の景色が望める。沿線は鬼怒川の上流に位置し、川治ダムなど大きな三つのダムが集中しているのも特徴だ。

 4つの温泉地 関東有数の源泉数を誇る栃木県を象徴するように沿線には四つの温泉地がある。湯治場として親しまれ、けがに効能があると言われる川治温泉、関東最後の秘湯と呼ばれる奥鬼怒温泉郷、壇ノ浦の合戦に敗れた平家が傷を癒やしたとされる湯西川温泉、全国有数の泉質数を誇る塩原温泉郷があり、それぞれ風情の異なる温泉や景観が楽しめる。

 線内乗り降り自由で、道の駅湯西川などで使える割引券が付いた「フリーきっぷ」がいずれも税込みで大人2100円、子ども1060円で販売されている。温泉地に宿泊し、目当ての景勝地に向かう場合は、乗り降り自由区間を絞ってより安く買える切符も用意されており、営業担当者は「温泉も自然も種類が豊富なので、好みの場所を選んで楽しんでほしい」と話している。(割田謙一郎)

「やがぴぃ」や割り印を採用

野岩鉄道の鉄印
野岩鉄道の鉄印

 野岩鉄道の鉄印には、木々の緑を体の色で、紅葉の赤をマフラーの色で表現した同鉄道のキャラクター「やがぴぃ」がデザインされている。割り印を採用しているのも、他の鉄道にはあまりない特徴だ。

 「ほっとスパ・ライン」は、沿線に温泉地を複数抱える野岩鉄道の愛称。「大きな自然のおもてなし」と書かれた印は、沿線の雄大な自然を表すキャッチコピーで、同鉄道の特徴が詰め込まれている。

 鉄印帳は2200円、記帳料は300円。いずれも新藤原駅のみで扱っている。記帳には、記帳日に野岩鉄道内で有効な乗車券(連絡乗車券、フリーパス含む)が必要。問い合わせは同社(0288・77・2355)。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

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1563910 0 鉄印帳を携えて 2020/10/21 05:00:00 2020/11/18 18:32:37 2020/11/18 18:32:37 鬼怒川沿いにそびえる龍王峡(15日午後0時49分、日光市藤原で)=割田謙一郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201020-OYTAI50017-T.jpg?type=thumbnail

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