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花農家守る花束工場

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工場では季節の花を使って花束作りが行われている(22日、小山市下河原田の県南地方卸売市場で)
工場では季節の花を使って花束作りが行われている(22日、小山市下河原田の県南地方卸売市場で)

 青果と花き、水産物を扱う小山市の「県南地方卸売市場」に花束の加工工場が完成し、稼働を始めた。低迷が続く花き市場を活性化させ、コロナ禍に苦しむ県内の花農家の収益確保を図る。

 同市場は小山、栃木、下野、野木、壬生の3市2町による一部事務組合が運営する公設市場だったが、2017年に民営化され、荒井商事(本社・神奈川県平塚市)が運営を引き継いだ。現在は青果、花きの卸売業も行っている。

 工場責任者の男性課長によると、少子高齢化や生活スタイルの変化による冠婚葬祭での花の需要が減り、花き市場は全国的に扱い量が減っているという。同市場でも10年前に14億円近くあった取扱額が、9億円前後に落ち込んだ。

 同社が花の販路拡大策を検討する中、18年に卸売市場法が改正(今年6月施行)され、卸売業者が仲卸を通さずに市場外の業者に販売できるようになった。そこで、市場で仕入れた花で花束を作り、スーパーなどの量販店に販売する工場開設を決めた。

 同社によると、花の加工工場を併設した市場は県内では初めて。加工機3台で1日3万束の生産が可能。23日から本格稼働するが、すでに同社グループ企業のスーパーに出荷を始めており、1束300円台で販売されている。取引先の花店などに配慮し、出荷先は県外のみにする。

 男性課長は「市場から仕入れることで、花束を安価で提供できる。コロナ禍を想定していたわけではないが、卒業、入学シーズンに需要がなくなり、痛手を受けた花農家の収益増につなげたい」と話していた。

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1360362 0 ニュース 2020/07/23 05:00:00 2020/07/23 05:00:00 2020/07/23 05:00:00 工場では季節の花を使って花束作りが行われている(22日、小山市下河原田の県南地方卸売市場で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200722-OYTNI50039-T.jpg?type=thumbnail

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