脱「止まってくれない栃木県」に向けて…
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ドライバーに「歩行者優先」を認識してもらおうと、県警は4日、商業施設や中学校付近など県内20か所で呼びかけ活動や取り締まりを実施した。
日本自動車連盟(JAF)が発表した「信号機のない横断歩道における車両の一時停止率」の調査では、栃木県は2018年、全国最下位の0・9%(全国平均8・6%)だった。19年は29位の13・2%(同17・1%)、20年は36位の14・2%(同21・3%)と、停止率は上昇しているものの、いずれも全国平均を下回った。
県警では、CMでの呼びかけや取り締まり強化などで啓発を図っているが、今年に入り、県内の信号機がない横断歩道での人と自動車の交通事故は3日現在、前年同期比13件増の15件発生しているのが現状だ。
宇都宮中央署はこの日、道の駅うつのみやろまんちっく村(宇都宮市新里町)で来場者にステッカーなどを配布しながら歩行者優先を呼びかけた。藤田裕之署長は、「歩行者がいるのに止まらないことは事故のきっかけになる危険な行為。運転者は人影を見つけたら止まる、余裕のある運転を心がけてほしい」と訴えた。