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水泳の世界選手権(24日、ブダペスト)の競泳男子100メートルバタフライで銀メダルに輝いた、真岡市出身の水沼尚輝選手。故郷の恩師は、同種目で五輪、世界選手権を通じて日本勢初のメダル獲得という偉業を成し遂げた教え子の成長をたたえた。
水沼選手が小学1年から高校まで通ったフィールド・ビック・スイミングスクール真岡(同市荒町)代表の大畑豊さん(64)は「東京五輪後、課題にしていた後半の泳ぎ出しが修正できていた。すごいの一言」とその成長ぶりを喜んだ。
まだ無名だった水沼選手に、高校2年の秋にバタフライへの転向を指導したのが大畑さんだ。「個人メドレーの中でバタフライが一番良かった。腕が長く足が大きい。股関節が軟らかく、可動域が大きい。培った背泳ぎのバサロキックが、ドルフィンキックに生かされるはずだと思った」と、当時を振り返る。
20年来の付き合いがある新潟医療福祉大の下山好充監督(栃木市出身)に「伸び代がある」と紹介。「ここまで成長したのは、下山監督の指導がうまくマッチしたから」といい、大学以降の飛躍に目を見張ったという。
世界選手権前に2回、スクールを訪れた水沼選手は「目標はあくまでパリ(五輪)」と明言した。大畑さんは「自分のペースを守り、自分を見失わないで、高みを目指してほしい」と期待を寄せた。
また、同市の石坂真一市長は「大変な快挙。今後もパリ五輪など世界での活躍を市民を挙げて期待し、応援している」と話した。