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<上>温かいご飯 心も満たす

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 ◇施設運営者の思い

 徳島市末広の子ども食堂「ミタスカフェ」。1月末の夕方、小学生が次々とやってきた。約30人が4列ある縦長のテーブルに座り、無料で提供される具だくさんの手作りカレーをおいしそうに食べていた。「もっと食べるで(食べる?)」。食堂のオーナーで化粧品製造販売会社社長の青木陽子さん(52)が呼びかけると、うれしそうな顔をした子どもたちが“おかわり”の列を作った。

食事を提供する青木さん(右、徳島市で)
食事を提供する青木さん(右、徳島市で)

 2015年頃、「給食のない夏休みになると体重が減る子どもがいる」との話を知り合いから聞き、「子どもがおなかいっぱい食べられる場所をつくってあげたい」と思うようになった。

 翌年夏、思い切って自社の古い倉庫を子ども食堂として開設。室内は数百万円かけて自費で改装した。貧困は見た目ではわかりにくいことから、食堂近くに住む子どもであれば、誰でも受け入れることにした。

 青木さんやボランティアのスタッフらが毎月2回程度ビーフシチューやパエリアなどを作る。「家に帰ってもお母さんがいないから」とつぶやく子もいれば、放課後の暇つぶしや塾までの空き時間など様々な理由で地域の子どもたちが集う。

 近くの児童館館長の河野幸さん(64)によると、夏休みになると食事を我慢したり、コンビニで済ませたりする子どもがいるといい、「温かいご飯をみんなで囲めば、おなかも心も満たされる。地域には欠かせない場所です」と食堂の必要性を訴える。

 食材は県内外の農家から無料で提供を受け、足りない分は青木さんが賄っている。毎回50人前後の食事を用意するのは決して楽ではない。それでも、青木さんは「必要としている子どもが一人でもいる限り、運営を続けたい」と強調する。

 県によると、子ども食堂は青木さんの施設も含めて7か所。飲食店経営者やNPO法人、ボランティア団体などが月1~2回開いている。中には勉強会や工作の時間を設け、参加者の交流を深める食堂もある。

 だが、運営は寄付金やボランティアの支援に頼ることが多く、安定した運営が課題となっている。

 

 【子ども食堂】東京都大田区の八百屋店主が2012年に「こども食堂」と名付けたのが始まりとされる。子どもの貧困対策や子育て支援、居場所作りなど多様な目的で活動が広がっている。「こども食堂ネットワーク」(東京)によると、子ども食堂と呼ばずに同様の取り組みを行う団体も多く、それらを含めると全国に1000団体近くあるとみられる。

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8229 0 徳島の子ども食堂 2018/02/20 05:00:00 2018/02/20 05:00:00 子どもにカレーを差し出す青木さん(1月25日、徳島市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180219-OYTAI50011-1.jpg?type=thumbnail

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