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 ◇運営の難しさ

 県内で、「子ども食堂」という名前で、食事の提供が始まったのは、2016年3月。12年に東京で始まり全国で広がりを見せる中、徳島でも同じ〈看板〉を掲げて活動する人たちが現れた。

 徳島市の経営コンサルタント森哲平さん(38)は、インターネットや雑誌で子ども食堂の取り組みを知り、徳島でも満足に食事ができない子がいるかもしれないと思うようになった。

 知り合いに呼び掛け「徳島に子ども食堂をつくる会」を結成し、16年3月、市内の喫茶店を貸し切って試験的に食堂を開いた。

 地域の親子ら約200人が集まり、手応えを感じた。2か月後、市内の商店街にある飲食店を借り、毎週水曜日に1食100円(大人は300円)で提供した。毎回20人ほどが訪れ、順調な滑り出しだったが、次第に運営が難しくなり、わずか4か月ほどで「閉店」に追い込まれた。

 原因はいろいろとあった。運営を手伝うボランティアの都合がつかない。農家などからの食材提供は不定期で、直前まで献立が決まらないこともあった。また調理場が狭く、簡易コンロで一度に多くの食事を用意する難しさにも直面した。

 森さんは「活動を続けられないのは歯がゆかった」と当時を振り返る。

 それでも食堂にこだわった。「満腹になった子どもたちの笑顔が忘れられないから」。試行錯誤を繰り返し、現在は、食材が集まりやすいおでんを中心に提供し、無理のない範囲で月2回、活動を続けている。

 運営に携わる人たちの多くはボランティア。協力する人たちがいなければ、運営の継続は難しくなる。

 徳島市津田本町で高齢者のデイサービスとカフェなどを運営する施設「つだまちキッチン」では、16年5月から毎月1回、カフェで提供される食材の一部を使い、子どもたちに無料で食事を提供している。

 施設職員の田中智子さん(43)は、本業の施設管理業務とは別に食堂の運営に携わる。管理栄養士やセンターのスタッフもメニュー作りや調理を手伝う。誰でも利用してもらえる食堂をアピールするため、周辺の小学校やコンビニエンスストアにポスターを貼る作業も自分たちで行った。

 地域に根付き、安定した運営を続けるが、田中さんは「職員の協力なくして運営はできない」と語る。

 実際には多くの食堂が寄付やボランティアに頼ったり、運営者が一部を自費で賄ったりしている。そんな中、全国各地で支援に乗り出す自治体が出てきた。

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8302 0 徳島の子ども食堂 2018/02/21 05:00:00 2018/02/21 05:00:00

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