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「宿泊特化型ホテルに力を入れる」と語る半井さん(高松市で、猪股和也撮影
「宿泊特化型ホテルに力を入れる」と語る半井さん(高松市で、猪股和也撮影

◇四国出身者初のJR四国社長 半井 真司さん 62

 2014年から松山と伊予大洲(愛媛県大洲市)、八幡浜(同八幡浜市)間を走る観光列車「伊予灘ものがたり」に続いて、昨年4月から多度津(香川県多度津町)―大歩危(三好市)間で「四国まんなか千年ものがたり」の運行を始めました。今夏には観光列車を乗り継いで四国を一周する旅行商品「四福の物語」を新たに提供します。

 池田町(現・三好市)出身で、四国出身者で初めて社長に就任しました。大学時代や国鉄時代を除いて四国での生活は50年になり、良くしたいという思いは人一倍です。観光列車は元気になるきっかけになればと考えています。

 四国には日本の原風景、伝統的な文化が残っています。この景色や車両、地元の食材を使った食事、おもてなしを売り物に、「わざわざ乗りに来ていただく鉄道」を目指しました。お遍路、お接待の文化が残っているためか、沿線の人が手を振って温かく迎えてくれることも好評で、いずれも乗車率は9割に上ります。

 経営基盤を強化するため、鉄道外事業にも力を入れています。ホテル事業はこれまでの宴会場のある都市型ホテルに加え、宿泊特化のビジネスホテルを高松駅前に建設中です。四国内で第2弾、第3弾を検討し、四国外への展開も視野に入れています。

 ただ、四国は全国に先行して人口減が進み、鉄道事業の損失は年100億円強に上ります。鉄道外事業の収益が増えても、とても損失を埋めきれません。鉄道事業のコストを削減するため、当社単独で将来的に路線網を維持していくのは非常に厳しい状況です。

 一方で、高齢化が進む中、鉄道は今後も重要なはずです。路線維持が本当に厳しくなる前に、沿線自治体と今後のあり方を考えようと、昨年、懇談会を設けました。

 各地で路線が廃止されていますが、収支の悪い路線を切るだけでは抜本的な対策にはなりません。四国周遊などでは路線網がつながっていることが重要です。鉄道の弱点は駅に来てもらわなくてはいけないことなので、バスや他の交通網との連携や、駅に来ることが目的となるような周辺への施設整備など、鉄道維持のために自治体が取り組んでいただけるのかを懇談会で話し合っています。

 鉄道事業を地盤沈下させないために、個人的には四国新幹線もほしいと考えています。北海道から九州まで新幹線がつながる中で、時間的な距離は非常に大きい。新幹線がないと四国の地盤沈下につながりかねません。大きな災害時には迂回うかいルートにもなります。瀬戸大橋には作ることができる空間はあり、ぜひ検討が進んでいただければと思っています。(聞き手・支局長 栗原公徳)

◆町家風の宿 京都に開業

 JR四国は15日、京都市南区に京町家風の簡易宿所「4S STAY 京都九条」をオープンする。同社の簡易宿所事業の第一弾で、外国人客の利用を見込み、宿所内に鳴門市の大谷焼の一輪挿しや愛媛県今治市の今治タオル、高知県産ヒノキの風呂椅子などを置いて四国の魅力を発信、四国への観光客誘致にもつなげる狙いだ。

 JR京都駅から直線距離で約1キロの鴨川近くに京町家風の木造2階建ての宿所3棟を新設した。1棟を2~5人で借りることができ、最大15人まで宿泊できる。

◇はんい・しんじ 1956年生まれ。78年神戸大工卒、国鉄入社。国鉄民営化に伴い、87年JR四国に。取締役、専務を経て2016年6月から現職。国鉄時代から西日本の再開発計画を担当し、高松駅周辺のサンポート高松は計画当初から完成まで主導した。三好市(旧池田町)出身。

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16720 0 徳島人国記 2018/04/15 05:00:00 2018/04/15 05:00:00 半井社長(高松市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180414-OYTAI50009-T.jpg?type=thumbnail

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