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<中>富岡西 文武両道で夢舞台へ

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限られた時間の中でプレーの確認をする選手たち(阿南市で)
限られた時間の中でプレーの確認をする選手たち(阿南市で)

 テスト前だった6月中旬、富岡西(阿南市)の選手たちが放課後に集まったのは、グラウンドではなく空き教室だった。カバンから参考書を取り出し、それぞれ課題の科目を一斉に1時間、みっちりと勉強して解散した。同校では大半が大学進学を目指す。野球部員も例外ではない。

 国語教師でもある監督の小川浩(57)は「野球しかやらないやつは試合で使わない」と言い切る。「どんなに疲れていても1時間は机に向かえ」との教えを受けた選手は、予備校に通ったり、自宅で夜遅くまで机に向かったりし、野球との両立をこなしている。

 練習は時間との闘いだ。午後8時まで平日の約3時間、キャッチボールに始まり、ノックや打撃練習など分刻みの練習メニューをこなす。ノックでは仲間が捕球する時間も無駄にせず、全員がボールに反応して動き、勘を養っている。

 一体感も出てきた。春の県大会では満塁の好機を再三作りながらも、あと一本が出ず4強を逃した。その反省から、「全員がチームの勝利のためにプレーすることを考えるようになった」と主将の村上大祐は語る。

 それでも、選手の生活は変わらない。エース佐野健太は、大会を目前にしても予備校通いを続ける。思い描くのは、甲子園出場を果たした後、大学野球のマウンドに立つ1年後の姿。野球に勉強が生かされるかを問われると、「あまり関係ない」と話す一方で、「勉強も野球も大切なのは日々の積み重ね。現役合格と甲子園出場、どちらも妥協はしたくない」と力を込める。

 創部から118年。先輩たちは文武両道を実践しながら、春の県大会で優勝3回、夏の県大会では2016年に4強と成績を残してきた。だが、いまだ甲子園にはたどりつけない。

 「何が何でも甲子園の土を踏みたい」。村上がチームの気持ちを代弁する。そんな選手たちの気持ちを知ってか知らずか、小川はミーティングで強調する。「たとえ野球で負けたとしても、勉強に費やした時間を絶対に言い訳にはするなよ。苦手なことから逃げるやつが試合で勝てるはずがない」。夢が詰まった“トミニシナイン”の戦いがもうすぐ始まる。(敬称略)

 ◇富岡西 1896年(明治29年)創立。野球部は1900年(同33年)の創部で、県下では城南(1898年創部)に次いで古いとされる。現在の部員はマネジャーを含めて62人。県内屈指の進学校で、卒業生には、元警察庁長官で、官房長官などを歴任した後藤田正晴氏(故人)がいる。

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27674 0 挑戦 夏の甲子園100回記念 徳島大会 2018/06/28 05:00:00 2019/01/16 11:39:23 ミーティングでプレーについて確認する富岡西高ナイン(阿南市で)=古市豪撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180627-OYTAI50015-T.jpg?type=thumbnail

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