<1>歴史的物語 踊りに継承

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本番に向け、熱心に練習をするさゝ連のメンバー(徳島市で)
本番に向け、熱心に練習をするさゝ連のメンバー(徳島市で)

 ◇起源 400年以上前から

 徳島市では6月、日が沈むと、あちこちからかねや太鼓の音が聞こえる。「ぞめき」と呼ばれる阿波おどりのおはやしだ。独特の2拍子に合わせ、記者も有名連の一つ「さゝ連」の練習に参加させてもらい、踊りを習い始めた。「やっぱり踊りはやめられぬ。ヤットサー、ヤットサー」のかけ声に、早くも気持ちが高まってきた。(浅野榛菜)

 6月から徳島で勤務する。愛知県で生まれ育ち、阿波おどりを実際に目にするのは初めて。さゝ連の先輩たちから、足の運び方など一つ一つ丁寧に教わりながら感じたことがあった。

 この踊りはいつから始まったのだろうか。小さな頃から踊っているさゝ連の高校1年大草由姫さん(16)に聞くと、「言われてみれば、学校でも習ったことはないし、聞いたこともない」と首をかしげた。

 ◇

 阿波おどりの歴史に詳しい徳島市立徳島城博物館学芸員の小川裕久さん(48)に聞いてみた。400年以上前から踊られていたとされ、江戸時代には三味線や太鼓などの鳴り物はあったようだ。その起源には三つの説があった。旧暦7月の盆に踊られた「盆踊り起源説」、町民が奇抜な衣装で踊った「風流踊り起源説」、徳島藩祖・蜂須賀家政が徳島城を築いた際、完成を祝って領民に踊らせた「築城起源説」だ。

 ◇

 小川さんは史料が乏しい築城起源説には懐疑的な見方をしているが、「市民が踊りを受け継ぐ中で、歴史的な物語性を付け加えてきたのでは」と教えてくれた。

 足さばきや指先の細かな動きまでそれぞれの連に受け継がれているという。歴史の重みを感じながら、少しでも本物の阿波おどりに近づきたいと思った。

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31008 0 ぞめきのリズムにのせて 2018/07/06 05:00:00 2018/07/06 05:00:00 熱心に練習をするさゝ連のメンバー(徳島市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180705-OYTAI50006-T.jpg?type=thumbnail

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