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◇週3日 本格的な指導
オフィスビルの一室から「ヤットサー」のかけ声や鳴り物の音が聞こえる。会社や事業所ごとに参加する「企業連」の練習だという。徳島市内はどこもかしこも阿波おどり。これが徳島の夏かと実感させられる。
百貨店「そごう徳島店」前の広場では、閉店から30分後の午後8時、着替える間を惜しむ店員らが、各職場の制服やスーツ姿で三味線を弾き、手を上げて足を運び、踊り出した。
同店では35年前の開店と同時に連を結成。この時期になると、有名連の踊り手を招くなど週に3日ほど、本格的な指導を受ける。「地域のお客様へ感謝の気持ちを込めて踊り、異なる部署で働く社員の連携を深める機会にもなっている」と連のリーダー清水貴功さん(54)は入社時から参加を続けている。
記者が「さゝ連」で練習を始めて1か月余り。仕事の後の練習に汗を流す人たちを見ながら、負けていられないといった気持ちがわいてきた。(浅野榛菜)