読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

<上>選手信頼 絶妙の指揮

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

選手たちに声をかける森脇監督
選手たちに声をかける森脇監督

 ◇2年ぶり夏の甲子園 森脇稔監督

 徳島大会の決勝で、2点をリードする鳴門は最終回、一死満塁のピンチを背負った。誰もが手に汗を握る瞬間、ベンチの監督の森脇稔(57)は平然としていた。選手たちは「さすが」と改めて恩師の胆力に感服したという。

 「神に祈った」と言いつつ、「まあ、同点は覚悟した。でも、そうなったら打って勝ったらいいわけだから」と森脇。準決勝では、最終回に4点差をひっくり返してサヨナラ勝ちしたが、その時もナインにかけた言葉は「頑張れよ」の一言だったと、同点本塁打を放った中村歩睦は笑った。

 一見、素っ気ないが、選手たちは、その視線が、確かに自分たちに向けられていると感じる。時折、罰としてランニングを命じる「罰走」が雷として落ちてくるが、そのタイミングが絶妙と言うのが主将の三浦光翔。「練習中、フッと気を抜いた時に言ってくる。よく見ているなと思う」

 選手をやる気にさせるさじ加減は、ムチだけではない。鳴門には、「1年枠」とまことしやかにささやかれるレギュラーが存在する。2010年の夏の県大会で、1年生を三塁の定位置に据えたところ順調に勝ち進んだことから、「森脇監督が験担ぎで毎年、1年生を三塁のレギュラーに据えている」と、あるOB。

 今年も1年生の田口史樹が三塁の定位置を確保しているが、「験担ぎ」の言葉にニヤリと笑う森脇に代わり、別のOBが指揮官の真意を明かす。「森脇監督は毎年、1年生にも積極的に出番を与え、チーム内競争を激化させる」と。田口とともにベンチ入りした1年の納田源一郎は「うまくなれば学年に関係なく試合に出られる。鳴門を選んで良かった」と語る。

 07年に監督に再就任して以降、5年連続で県大会を制覇するなど今回が7度目の夏の甲子園。「県大会は負けられない戦いだけど、甲子園に行ったら後は楽しむだけだから」。気負いがない表情ながら、穏やかなまなざしに選手たちへの強い信頼がにじんでいた。(敬称略)

無断転載・複製を禁じます
34308 0 復権鳴門2018 2018/07/29 05:00:00 2018/07/29 05:00:00 選手たちに声をかける森脇監督(鳴門市で)=古市豪撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180728-OYTAI50008-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)