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積極的な声かけでチームメートを和ませる三浦主将(右)
積極的な声かけでチームメートを和ませる三浦主将(右)

◇笑いを絶やさない 三浦光翔主将

 徳島大会決勝翌日の27日、炎天下、鳴門高グラウンドでは練習が始まろうとしていた。台風が迫る中、晴天の日は限られ、試合翌日でも休養日はなし。てきぱきと準備を指示する主将の三浦光翔に、1年生が甘えるように尋ねた。「ガチで(真剣に)練習やるんですか」。それでも三浦は怒らず「これはガチ」。漫才のようなやり取りに、周囲の1年生もつられて笑った。

 三浦は1メートル67ながら、75キロのがっしりとした体格で、打席では鋭い眼光で投手を射すくめる。だが、チームメートへの言葉や態度は誰に対しても柔らかく、常に周囲には人の輪がある。愛称は「ボス」あるいは「親分」。50メートル走7秒台と足は速くないが、重い体で必死に走塁に取り組む姿に、仲間たちは笑いつつ、「俺たちも一生懸命やろう」とやる気を奮い起こしていた。

 徳島大会の準決勝は4点を追う最終回、ベンチでも打席でも三浦が大きな声を響かせた。「いける、いける」。後輩たちは、敗戦を目前に悲壮だったはずが、思わず笑った。「何を根拠に」。だが、終わってみれば2本塁打などで奇跡の逆転劇。サヨナラ安打を打った2年塩唐松宏将は「親分の声には不思議な力がある」と真顔で信じる。

 中学までは生光学園の生徒だった三浦。しかし、地元の名門でプレーしたいと、父の母校でもある鳴門を選んだ。「親父おやじは上背があるけど、僕にはない」と悔しがりつつ、エースだった父が最後の夏は県大会で敗れたのに対し、「僕は仲間たちの力を得て甲子園を勝ち取った。そこは自慢しています」と笑った。

 いつも笑いを絶やさない明るい主将に導かれ、2度のサヨナラ勝ちを経て勝ち取った甲子園への切符。まだ見ぬ者たちを萎縮いしゅくさせるという大舞台へ、ナインたちは主将の大声を頼りに突き進んでいく。(敬称略)

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34327 0 復権鳴門2018 2018/07/30 05:00:00 2018/07/30 05:00:00 OBから指導を受ける上原投手(左)(27日、鳴門市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180729-OYTAI50019-T.jpg?type=thumbnail

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